ロボタクシーはカーシェアに取って代わるのか 次に来る“クルマ利用の変革”の波:高根英幸 「クルマのミライ」(2/5 ページ)
カーシェアリングは定着したが、今後クルマの利用にさらなる変革が起こりそうだ。ロボタクシー導入の動きが加速しており、普及すればカーシェア市場も縮小する。タクシーや公共交通、物流を中心に、無人運転率が高まっていくだろう。
ロボタクシー導入の動きが加速
タクシーは、日本にクルマが普及する以前からあるサービスであり、利用客を目的地へ運んでくれるのは便利ではあるものの、他の交通機関と比べて割高であるのは否めない。
現在はアプリによる迎車の手軽さや、インバウンド需要による利用客の増加によって、都市部や観光地のタクシー事業者は活況のようだ。
また働き方改革により、従来は24時間勤務して2日間休むという変則的な勤務体制しか選べなかったが、昼夜交代制やシフト制といった柔軟な勤務形態を導入するタクシー事業者も増えてきたことで、仕事として選ぶ若年層も増加している。
そのため高齢化によるドライバーの自然減を、若手ドライバーの増加がカバーしつつある状況も生まれてきたが、それでも慢性的な人手不足であることは変わらない。そこで導入目前となっている解決策が、ロボタクシーなのである。
現在のところ、日本交通×GO(配車サービス)×米Waymo(自動運転)と、日産×日の丸交通×米Uber(配車サービス)×英Wayve(自動運転)の2つのグループが、来年中に日本でロボタクシーサービスを開始することを表明している。
その他、米テスラはロボタクシーの「Cybercab」を日本に上陸させ、サービスの展開をうかがっている状況であるし、以前から日本各地で自治体などとロボタクシーの実証実験を行ってきたティアフォーも有力なパートナーと組んで本格導入を狙うだろう。
まずはドライバー不足を補うための一部導入だが、それで成功を収めれば、加速度的に普及していくに違いない。そうなると、再びクルマの利用方法に大きな変革の波が訪れることになる。
テスラは日本の公式サイトでも、イーロン・マスク氏の言葉として「オートノミー(自動運転)がこれからの公共交通機関の新しい時代を切り開き、1回当たりの料金はバスよりも安くなります。ドライバーもいなければ、高価なレーダーも使用しない、低運用コストのCybercabは、手頃な価格でポイント・ツー・ポイント輸送を提供します」とうたっている。
今後バスも自動運転になれば、ロボタクシーより低価格になるだろう。マスク氏の話は極端で、宣伝文句として盛った内容にしているのかもしれない。だが、従来のタクシーはもちろん、カーシェアリングに匹敵する料金体系にすることも不可能ではないのは確かだ。
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