インタビュー
「保安検査の長い列」と「人手不足」をどう解消する? フランクフルト空港におけるAI時代の空港DX(4/4 ページ)
4月に開業したフランクフルト空港の第3ターミナル。IT技術やAIを導入し、顧客体験の向上や業務効率化を行っている。どのような技術を導入し、「止まらない空港」を実現しようとしているのか?
社会インフラ・巨大企業におけるIT投資の重要性
今回開業した第3ターミナルでは、大規模な設備投資によってインフラのデジタル化と自動化を進め、長期的な運用コストの削減を目指している。
ただ、フランクフルト空港のように膨大な数の旅客や荷物を扱う巨大空港では、システム障害が発生すれば、航空ネットワーク全体に大きな影響を及ぼしかねない。そのため、既存システムと新システムを並行稼働させ、十分な信頼性を確保しながら慎重に移行を進めている。また、第2ターミナルを戦略的に閉鎖し、旅客を2つのターミナルに集約することで、運用コストや人件費を抑えるとともに、業務の複雑さを減らし、運用上のミスを防いでいる。
フラポートは「Fraport.2030」戦略のもと、全社的なデジタル化を推進している。その一環として、第3ターミナルでは欧州最大級のローカル5GネットワークやAIを活用した業務の自動化、レジリエンス(強靭性)の強化などに向けて、積極的なIT投資を進めている。
世界有数のハブ空港として、将来を見据えた取り組みは今後も続く。こうした動きは、人手不足や顧客体験の質の低下に悩む日本企業にとっても、限られた人員でサービスの質を高めるためのヒントとなるだろう。
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