インタビュー
預金3000万円でプラチナカード無料 三菱UFJ「50兆円の富裕層囲い込み」に透ける焦り(1/5 ページ)
三菱UFJ銀行が預かり資産3000万円以上の顧客を対象に、年会費無料のプラチナカードを提供する新会員組織を発表した。対象は顧客の2%ながら、個人預金の半分にあたる50兆円を占める層だ。「金利のある世界」の復活で預金の収益性が高まる中、一見攻めに見える大盤振る舞いの真の狙いは、親の世代交代に伴いネット銀行へ流れ出す「50兆円の相続流出」の防衛だ。メガバンク首位が仕掛けるLTV重視の防衛戦略の裏側に迫る。
預金3000万円以上で、アメックスブランドのプラチナカードが本人・家族とも永年無料──。
メガバンク最大手の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が打ち出したのは、年会費数万円から10万円超が相場のプラチナカードの常識を外れた特典だった。対象となるのは、個人顧客のわずか2%(約75万人)。しかし、この一握りの超・重要顧客こそが、三菱UFJ銀行の個人預かり残高の実に半分、50兆円を握っている。
「金利のある世界」が到来し、預金が再び利ざやを生む原資へと化けた今、なぜプラチナカードをタダで差し出せるのか。一見すると新規顧客を奪いに行く派手な「攻めの富裕層戦略」に映るが、その実態は真逆だ。
世代交代とともに始まったネット銀行への相続マネー流出を食い止めるため、業界首位が仕掛けた「防衛策」の裏側に迫る。
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