2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

建設現場の「古い図面」問題 紙とデジタルのズレが招く「手戻り」と「工事遅延」、日本HPはどう解消した?(2/3 ページ)

急速なデジタル化が進む建築・建設業界。一方で、現場が参照しているのは、依然として紙やPDFの図面が中心。デジタルと紙、オフィスと現場で異なる媒体で情報が参照されていると、最新の図面の共有が遅れ、手戻りや施工ミス、工事の遅延などにつながりかねない。この課題を日本HPの新サービスはどう解消するのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

「紙の図面」が現場に残る合理的な理由とは?

 HPは世界で初めて大型インクジェットプリンターを発売したメーカーで、世界トップシェアを誇る。その中でも特に図面印刷に強みを持つ。1970年に大判プリンター業界で標準として使われている図面記述言語HPGLを開発し、図面に求められる印字品質を実現してきた。

 日本国内でも、大型プリンターの用途全体の約6割は建設業界などの図面印刷で、日本HPは国内トップの約50%のシェアを占めている(市場調査を基に日本HPが試算した結果)。そのメーカーが、クラウドプラットフォームを開発した意図は何なのか。沼田氏が説明する。

 「紙の図面が現場に残るのは、合理的な理由があります。まずは一覧性の高さ。A1やA0サイズで印刷された大きな図面なら、全体像と細部を同時に見ながら複数人で確認ができます。次に、その場で書き込めることです。また、屋外でも、地下でも、粉塵(ふんじん)の中でも確実に使えることから、建築・建設に関わるいろいろな職種の皆さんの共通言語になっています」

 「私たちは『現場から紙をなくしましょう』とは言いません。強調したいのは、デジタルと紙が常に同期されている状態が必要だということです」


紙の図面が現場に残るのは合理的な理由があるという

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る