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» 2008年04月15日 00時00分 公開

01 伝統との融合で、新しい文化の花が咲く変わる赤坂、変わらない赤坂(1/3 ページ)

[ITmedia]
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伝統との融合で、新しい文化の花が咲く
東京の新名所、「akasaka Sacas」

 六本木や丸の内、表参道、銀座など、商業複合施設のオープンが相次ぐ東京で、2008年3月20日、赤坂の新名所としてグランドオープンしたのが「akasaka Sacas(赤坂サカス)」である。

 政財界の重鎮やバブル紳士たちが闊歩し、料亭やクラブに黒塗りのハイヤーで乗り付ける「大人の街」「夜の街」というイメージと、バブル以降のやや寂れている感もあって、赤坂を「オシャレな街」「彼女と訪れる街」という脳内カテゴリーから外している「+D Style」読者も多いのではないか。

 そんな赤坂のど真ん中に出現した「akasaka Sacas」。同施設の名称には、三分坂、氷川坂といった赤坂にあるたくさんの「坂」のイメージに加え、敷地内に植えられた桜を「咲かす」という意味があり、伝統文化が息づく赤坂への思い、そして「新しい文化の花を咲かす」という新たな文化の発信地としての意気込みが込められている。

 外資系企業やホテルの誘致など、鳴り物入りの商業複合施設のオープンが相次ぐ昨今、その後の明暗が分かれているのが実情でもある中、果たして「akasaka Sacas」は新名所の誕生となるか、4月6日までオープニングイベント中ということで、さっそく訪れてみた。

「akasaka Sacas(赤坂サカス)」01

 平日の午後ではあったが、強い春風にも負けず、ランドマークタワーである「赤坂Bizタワー」1階のカフェには行列ができる盛況ぶりである。館内にある46のショップは、中華料理の名店「赤坂璃宮」をはじめ、タイ料理の「ジムトンプソンズテーブル タイランド 赤坂」、スペインバル、ポルトガル料理店など、多国籍なラインアップである。

「akasaka Sacas(赤坂サカス)」02
赤坂璃宮
Sacas坂

 仲通りを広場の方へ歩き、敷地内を縦断するSacas坂まで来てみてびっくり! ラーメンから、もなか、もつ鍋、スイーツなど、全国のJNN系列28局がおすすめする地方の逸品を集めたフードコートが立ち並び、お祭りの屋台そのままの風景である。約100本の桜も堂々と咲き誇り、お花見がてら桜並木の中を食べ歩く人々には、子供連れの家族や、観光のおばちゃん同士の姿も多い。

 家族連れからカップルまでが楽しめるのは、こういった庶民性や敷居の低さを打ち出しているだけでなく、赤坂BLITZや赤坂ACTシアター、TBSなど、エンターテインメントが楽しめる施設が連動しているのもある。早乙女太一や渡辺美里、EXILEなどの人気ゲストのライブや、東京ディズニーリゾート25周年を記念したスペシャルイベント、いまだ行列の絶えないクリスピー・クリーム・ドーナツの実演体験&無料配布など、話題性の高いイベントが連日繰り広げられ、来場者数は当初の見込みの65万人をはるかに上回る107万5000人だったのだそう。

赤坂の文化を大切に――
來住さん

 「赤坂は、他の再開発地域である汐留やお台場などとは違い、記憶、記録、風土など、もともとの街の文化が色濃く根付いている街です。TBSは、50年前その中にお邪魔させて頂いたという感覚でいます。ですので、街との連携や調和を大切にし、ここに遊びに来た人たちが、それぞれに赤坂の街を楽しんでいただくことを想定したイベント企画を行っています」(TBS赤坂サカス推進部長・來住尚彦さん)

 街との一体感というコンセプトは、敷地内の坂を生かした開放的なつくりやフードコートの地元商店街ブース、赤坂をどりPRイベントなど、随所に現れている。

 「今回のオープニングフェスでは、アラサー(アラウンドサーティー)をターゲットにしたファッションショーや、トレンドや華々しさを取り入れたイベントのほかに、東京ディズニーリゾートとのコラボレーションといった、老若男女、誰もが分かりやすく楽しめることをテーマにした企画も行っています」

 今まで赤坂を訪れる機会があまりなかった層が足を運ぶきっかけになればと來住部長は語る。

オープニングフェス

 「イベントのフィナーレでは、赤坂サカスから氷川神社まで氷川山車が巡行しました。ちょっといいでしょう? 『古くからの文化や街を見直してみませんか? きっと楽しいことがありますよ』ということを、イベントを通じて投げかけ、再発見してもらえたらうれしいですね」

 今後もイベントは季節ごとに予定されている。

 「今後も、サカスに集まった人々が、赤坂全体を楽しめるような企画を考えていきます。夏は、広場にバーッと砂をまいて、ビーチバレーや、赤坂のバーに出店してもらうなんていうのも面白いかなと、今、企画を練っています。都心に出現したビーチサイドカフェ、いいでしょう?」

 赤坂という街の特性と人との調和が、今後どう生かされ広がっていくのか、要注目!である。

赤坂サカスと東京ミッドタウン間を無料運行した、ベロタクシーと専用バス

取材・文/似鳥陽子



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