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全国で57劇場・484スクリーン(直営)を擁するTOHOシネマズは、ワーナー・マイカル・シネマズに次ぐシネコンの大手だ。競争激化するシネコン戦国時代を生き抜くため、サービスの向上、設備の充実を目指しているという同社の番組編成部マーケティング室PR・イベント担当マネージャーの篠田亜美さんに、お話をうかがった。 |
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今では当たり前のようになっているネット予約だが、近ごろは更なる進化を遂げている。 TOHOシネマズでは下記のようなネット販売を行っているのだが、注目は最新システム“ピンポイント”だ。「PCからの購入の場合、座席指定はブロックのみでしたが、2007年にオープンした流山おおたかの森、ららぽーと横浜などから一部シネコンでピンポイント指定でのチケット購入ができるようになりました。飛行機の座席指定のように、好きな場所をピンポイントで指定できますので、今まで以上に時間を気にせず、映画をご覧いただくまでの時間を有効活用していただけます」 |
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インターネットチケット販売“vit” PC http://www.tohotheater.jp プリセール |
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毎週水曜日が女性のみ1000円のレディースデイ、毎月1日は1000円のファーストデイという割引サービスはどのシネコンでも同じ。これ以外にもTOHOシネマズでは “TOHOシネマズデイ”を設定し、毎月14日は1000円で鑑賞可能だ。 お馴染みとなった映画のマイレージ・ポイントサービス「シネマイレージ」は、映画の上映時間を1分=1マイルで換算し、オリジナルグッズと交換したり、映画を6本鑑賞すると1本ご招待など特典が満載だ。 最近好評というのが、子育て中のパパ&ママにとっては嬉しい「ママズクラブシアター」というサービス。赤ちゃん連れでも周囲を気にすることなく映画を楽しめる上映会だ。毎週または隔週木曜日の上映2回目を予定し、劇場によってはママたちのリクエストにより人気作品を土曜日に開催するときも。 「お母さんたちが映画を見られるチャンスがなかなか少ないのではないか、という発想からスタートしました。上映中に赤ちゃんが多少グズってもお互い様というこで、映画を気兼ねなくご覧いただけます。最近はママたちの平日のリフレッシュの場としてご利用いただくことが多く、リピーター率が高いです」 |
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TOHOシネマズでは映画以外にも様々な楽しみ方ができる。日本の全試合と決勝を上映し、総動員数1万5000人を達成した「2006ワールドカップ:パブリック・ビューイング」や、ヨン様ファンを熱狂させた「冬のソナタ」上映会、アカデミー賞や宝塚のライブ中継なども積極的に行っている。また、六本木ヒルズでは東京国際映画祭やフランス映画祭、ジャパンプレミアなどを実施し、トム・クルーズ、ジョニー・デップ、ブラッド・ピット、ジャッキー・チェン、渡辺謙、真田広之、スティーブン・スピルバーグら大物が来場。お目当てのスターを一目見ようと多数のファンが駆けつけ、賑わいを見せている。 |
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優雅な空間を楽しみ、非日常感を味わえるのも劇場のひとつの楽しみ。 「劇場1館ごとのコンセプトが違いまして、特にロビーはその地域特有の雰囲気を感じさせるものになっています。例えば二条は、京都の和の雰囲気を強調した照明、竹をイメージした内装です。六本木ヒルズは、光と水と映像という施設全体のコンセプトがあり、メインロビーにはウォータースクリーンを設置し、エントランスはガラス張りにして光を十分取り入れられるように工夫してあります。ららぽーと横浜は、渦巻く照明が幻想的かつ開放感に溢れていて圧倒されますよ」 中には全国のTOHOシネマズ巡りをしている、劇場マニアもいるとか。個性的なシネコンと出会うことで、映画の感動と興奮をより一層味わえるかもしれない。 |
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スペシャル・シートも充実している。例えば、お台場のシネマメディアージュでは、当時としては珍しかった日本初のベンチ型シートがある。2人で6000円だか、広々としていて座り心地もなかなか。本来はスーパープレミアシートとしているが、カップルシートとして定着した。プレミアスクリーンも一度は利用してみたい。全席リクライニングシートで、サイドテーブルを完備、デートには最適だ。 |
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猛暑の中で食べたいものといえば、もちろん冷たいもの。昨年オープンした東京・西新井では、ゴディバの最高級チョコを贅沢に使った「ゴディバ・ショコリキサー」というチョコレートドリンクがある。映画館で至福の時を味わってみては? TOHOシネマズでは今年、長崎と神戸・西宮に新規オープンが予定されている。「ピンポイントを活用していただければ座席を確保しなければいけないというストレスから解放されますし、デートの時や記念日の時にプレミアスクリーンを活用いただければ。ファミリーでも、カップルでも、レイトショーも充実していますので、会社帰りのサラリーマンの方も、気軽にフラッと立ち寄れるアミューズメント感覚でシネコンを楽しんでください」と篠田さん。秋からも見逃せない話題作が続々なので、たまには遠出をして全国のシネコン巡りなどはいかがだろうか。 ※ シネコンによって受けられるサービスが違いますので、ご注意ください |
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取材・文/本山由樹子
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