続・初ボーナスで買いたい腕時計――5年後の自分に似合う時計を考える菅野たけしのウォッチWatch(2/4 ページ)

» 2009年05月11日 16時00分 公開
[菅野たけし,ITmedia]

初めての機械式時計

 機械式とは、電池で動くクォーツウォッチではなく、ゼンマイと小さな歯車でカチカチと動く時計のことだ。機械式時計は、「手巻き」と「自動巻」に大別できる。自動巻とは、腕に付けていればその動きで時計内部のゼンマイが巻き上げられるタイプ。これに対して手巻きは、手で巻いたゼンマイがほどけると、時計も止まってしまうので、定期的に巻く必要がある。どちらも程度の差こそあれ、持ち主が面倒をみてやらないと動かないわけだ。

 毎朝、身支度するときに「おたがい今日1日、頑張ろうぜ」と声をかけて巻けば、次第に愛着もわき、良きパートナーになることは間違いない。

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ルイ・エラール 「1931スモールセコンド」

懐中時計から腕時計に移行した(1920〜1930年代)、初期の腕時計の原型をとどめているスタイル。センターの下にある小さなダイヤルの中央にある針が60秒かけて1周すると、長い針(分針)が1目盛り動いて1分となる。スモールセコンドは「小秒針」とも呼ばれる。時代を超え、普遍的ともいえる定番の時計デザインだ。

ステンレススチール、手巻、5気圧防水、品番:47207AA11.BDC02、ケースサイズ:40.5mm径、価格:12万6000円、問い合わせ先:DKSHジャパン TEL:03-5441-4515


長短針はドルフィンハンドというタイプ。山折りの分岐線に沿ってシャープな角度で仕上げた針やインデックスのおかげで、時計に凛とした表情が備わっている


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ルイ・エラール 「ビックデイトGMT」

 一見、上のモデルのカラーバリエーションにも見えるが、こちらはスモールセコンド(秒針)ではなく、時間と分を示す針が付き、時差のある海外の時刻が瞬時に分かる機構を搭載しているのが特徴。日本の時間を小さなダイヤルで、出張先の国の時間を大きな針で読み取る。ビックサイズのデイト(日付)表示は視認性にも優れ、しかもデザイン的にも時計に調和している。古典的な外観ながら、実用度の高い機能を備える時計だ。

ステンレススチール、自動巻、5気圧防水、品番:82205AA12.BDC02、ケースサイズ:40mm径、25万2000円、問い合わせ先:DKSHジャパン TEL:03-5441-4515


このサブダイヤルで、時差の異なるもう場所の時刻を読み取る。海外出張では、ここにホームタイム(日本時間)を表示させておくと電話する時などに便利


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