2011 International CES
「3Dサイバーショット」が搭載する“3つの3D”
米ソニーは、ラスベガスで開催された2011 International CESの会場でデジタルカメラ“サイバーショット”の新製品を発表した。「DSC-HX7」「DSC-TX100V」「DSC-TX10」「DSC-WX9」「DSC-WX10」「DSC-H70」「DSC-T110」「DSC-W510」「DSC-W530」「DSC-W560」「DSC-W570」の全11モデルと意欲的な展開で、北米では3月ごろからの販売が予定されており、ブースの説明員は、日本での登場も同時期という認識を示していた。
会場で最もアピールされていたのは、3D撮影機能。ソニーブースでは今回、ビデオカメラ「ハンディカム」やMP4カメラ「ブロギー」など個人の3D撮影を可能にする製品が複数発表されており、その一環としてサイバーショットシリーズにも3D撮影機能が搭載されている。その3D撮影機能を搭載したのは、「DSC-TX100V」「DSC-TX10」「DSC-HX7V」「DSC-WX10」「DSC-WX9」の5機種で、いずれも動画ではなく3D静止画の機能だが、「3D still image」「3D Sweep Panorama」「Sweep Multi Angle」の3種類を搭載する。
「3D still image」は、1回の撮影でフォーカス位置が異なる右目と左目の画像を作って3D画像を生成する。1回の撮影で3D画像が得られるために、より気楽に3D画像が作成できる。
「3D Sweep Panorama」は、高速連写と高度な合成機能により、シャッターボタンを押しながらカメラを横方向に振るだけで右目用と左目用の画像を記録し、それを合成することで3Dのパノラマ画像を生成できる。
「Sweep Multi Angle」は、3D Sweep Panoramaと同様にシャッターボタンを押しながらカメラを横に振って撮影する。この時、フォーカス位置を変えながら15コマ撮影して合成することで、奥行きのある画像を作って3D画像化する。3D still imageとは異なり、実際に異なるフォーカス位置の画像を撮影しており、再生時にコマ送りアニメのように画像を連続表示することで、普通の液晶でも3D画像の様に見えるという仕組み。被写体が手を振っていたり歩いていたり、といった場合、3Dアニメのように動きのある画像になって面白い効果が得られる。
実際に撮影したものを見てみると動きがぎこちなくて合成に失敗している面もあったが、ブースの説明員によれば「まだソフトウェアが開発中だから」ということで、実際の製品化の段階では高精度に合成できるようになる、という。
個別の機種では、DSC-TX100Vが3.5インチ有機EL「エクストラファイン」ディスプレイ(122万9760ドット画素)を搭載し、タッチ操作に対応。さらに1920×1080ピクセル/60pという滑らかなフルHD動画の撮影機能も備えており、60pで最大28Mbps、60iで最大24MbpsのAVCHD動画を撮影できる。新たに動画撮影中の静止画撮影もサポートした。
撮像素子は新たに1/2.3型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載。有効画素数は1620万画素で、従来から大幅に高画素化した。DSC-TX100Vはそのほか「Background Defocus」機能も搭載する。2枚の画像を撮影してピントのあった画像とピントの合っていない画像を合成することで背景のボケを表現し、デジタル一眼レフカメラのようなボケを表現する、という。レンズは光学4倍の「Carl Zweiss Vario-Tessar」レンズで、F値はF3.5~F4.6、焦点距離は25~100ミリ(35ミリ換算時)。米国での発売は3月で、価格は379.99ドル。
DSC-HX7Vは、GPSを内蔵したコンパクトデジカメで、有効1620万画素のExmor Rセンサー、3つの3D撮影機能、Background Defocusといった機能を搭載。動画は1920×1080ピクセル/60iのAVCHD動画が撮影できる。レンズは光学10倍の「Gレンズ」で、F値はF3.5~F5.5、焦点距離は25~250ミリ、モニタは3.0型エクストラファイン液晶となっている。HX7Vの特徴となるGPS機能だが、ブースの説明員によれば既存のHX5VのGPS機能と同じだという。米国での発売は3月で、価格は299.99ドル。
DSC-WX10は35ミリ判換算24ミリスタートの光学7倍ズームの「Gレンズ」、3種類の3D撮影機能、Background Defocusなどを搭載。さらにAFを高速化しているのが特徴で、実際に試してみてもかなりのAFスピードを実現しているようだ。ただ、詳細については担当者不在で聞くことができなかった。米国では3月の発売で、価格は279.99ドル。
同じExmor Rセンサーを搭載したTX10も3D撮影機能やBackground Defocus、3型タッチパネル液晶などを搭載。DSC-WX9は動画機能が60iになり、AFの高速化はされていないが、より低価格。その他CCDセンサーを採用したW570、W560、W530、W510、H70といった製品も発表されている。
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