Amazon.co.jpの出版社別年間売上ランキングが公表された。上位4社は2010年のランキングから変動がなかったが、「なか見!検索」などで既刊商品のテコ入れを図った出版社が、堅調な伸びを見せている。
アマゾンジャパンは、Amazon.co.jpにおける2011年の出版社別年間売上ランキングを発表した。このランキングは、Amazon.co.jpにおける1年間の和書および雑誌販売の出荷金額に基づいて集計したもの。金額そのものは非公表だが、上位100社の順位が公表された。
1位は講談社で、以下、2位角川グループパブリッシング、3位集英社と続く。さらに4位の小学館までの順位は2010年から変動がなかったが、10位以降は順位の入れ替えがあり、特に幻冬舎が昨年の12位から9位にアップしている。
全体の傾向についてアマゾンジャパンは、各社がヒット作頼りの売上を脱却すべく既刊のテール商品の売り伸ばしに注力したことを挙げ、在庫率の改善や「なか見!検索」の登録といったユーザーが購入しやすい環境を整えることで、堅調な成長を遂げる出版社が目立った――と分析している。
また、Amazon.co.jp における共同マーケティング展開について、ランキング上位100社のうち67社が年間契約を締結しており、契約社は全体で117社まで拡大しているという。
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