iPadアクセサリーを試す――ケース紀行 第3回:iPad、手に入れた?(2/2 ページ)
iPadの発売前後から数多くのケースが登場しているが、今回はトリニティのレザーケース2種類をチェックしよう。
画板スタイルも可能
続いては、ショルダーストラップが付属した「Leather Collection Shoulder Leather Case for iPad」だ。本製品の特徴は、何といってもiPadを肩からかけて持ち運べる、斬新なスタイルにある。前ページで取り上げたLeather Collection Flip Leather Case for iPadと同じように、表面を牛革、内側をスエード調の布で覆い、iPadの背面にあたる部分にはクッションが挿入されている。キャメル、チョコレートブラック、スノーホワイト、ディープレッドのカラーバリエーションをラインアップするのも同様だ。
ショルダーストラップは幅が約11ミリ、厚さが2ミリとスリムで、素材自体も柔らかい。長さは約83.5センチ〜約152センチ(フック部分含む)まで調整できるほか、両端にフックが付いており、ワンタッチで着脱可能だ。普段は肩からぶら下げて持ち運び、ストラップを外せばフリップ付きケースのように扱える。フリップ部分がスタンド代わりにも使えるのもLeather Collection Flip Leather Case for iPadと変わりない。
ケース単体で約305グラム、ストラップは約40グラムあり、iPadを含めると総重量は約1035グラムになるが、肩にかければそれほど重さは感じない。ストラップを長めに調整して首からぶら下げれば、「画板スタイル」としても利用できるのがユニークだ。
ヘッドフォンやマイク、電源/スリープボタンがある上部はもちろん、、音量調整やスクリーン回転ロックボタン、Dockコネクタ部分も開いているので、端子類にアクセスするのも容易だ(ただし、ヘッドフォンやマイク、電源/スリープボタンにアクセスするには、フリップを開く必要がある)。フレーム部分は短辺が約11ミリ、長辺が約15ミリと細めで、ホームボタン部分に切りかきがあるのも好ましい。
直販ショップの価格は5980円と、Leather Collection Flip Leather Case for iPadと同額だ。利用スタイルに応じて選ぶといいだろう。余談だが、東京近郊の電車や地下鉄では、つり革につかまったり、立ったままでiPadを利用している人を見かけるようになった。通常は問題ないのだが、万が一iPadを落とすと、iPadが故障する可能性があるだけでなく、周囲の人(特に座っている人)にケガをさせてしまう危険性もはらんでいる。このような場合、本製品を使っていれば万全の体制でiPadを活用できる。見た目もオシャレなので、iPadともども、注目を集めるケースといえそうだ。
PC USER編集部Tのインプレッション
iPadくらいの大きさになると、ケースに持ち運び用のハンドルやストラップが付いているといいのに、と思うかもしれない。そんなiPad愛好家にとって、このケースは要注目だ。見た目はシンプルなデザインの革製ミニショルダーバッグなので、スーツスタイルでなければ、肩から提げて持ち歩いても違和感はなさそう。ストラップとフックはかなり細いが、iPadくらいの重量なら問題はないのだろう。欲をいえば、横位置でも使いやすいように、ケース下部にもストラップを付けられるリングがほしかった。
PC USER編集部Oのインプレッション
100%本革とのことだが、表面のコーティングがややチープで素材を生かし切れていない。例え防水・防滴性能の面で有利であっても、雨の日にiPadをカバンにも入れずに持ち歩く人はまずいないはずだ。また、肩からiPadをさげた状態では、カバーが手前に開くため“画板スタイル”で使うのはやや窮屈だし、 iPadを横にして閲覧するのはショルダーストラップがじゃまをするのでかなり厳しいと感じた。モックを複数制作して実際に使ってみればすぐ分かる欠点と思われるが……。もっとも、デザインは一見肩掛けカバンに見えるくらい自然に仕上がっている。カバンを持たずに公園へ出かけて芝生や木陰の下でiPadを眺めたい、そんな用途にはぴったりかも。
PC USER編集部Hのインプレッション
iPadを肩から斜めにかけて持ち運べる、というコンセプトが斬新だ。ケース自体は上品な作りで、カラーも地味ながらインパクトがある。ストラップを取れば、カバンに収納することも可能だ。強度の面では、フックとリングをつなぐ部分が細いので気になった。また、画板スタイルで使うとホームボタンが上に位置するので、これが上下逆でもよかったとも思う(その際は、フリップケースとして使った場合に、iPadがずり落ちて飛び出してしまう危険性もあるが)。
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