ソニーは法人向けのインターネット接続サービス「bit-drive」を強化し、サービスエリアの全国拡大やASPサービスの拡充を図った。並行して同サービスの販売パートナーも募集する。
ソニーは同社の法人向けインターネット接続サービス「bit-drive」に、既存のPCを用い、インターネット経由でPOSレジスター機能を実現する「InternetPOS」サービスを追加し、提供を開始する。
bit-driveは、専用バックボーンをベースに、業務用として十分な品質を提供するインターネット接続サービス。9月からはNTTの「Bフレッツ」に対応した光ファイバーインターネット接続サービス「ファイバーリンク」のサービスエリアを全国に拡大したほか、9月16日にはADSL接続サービスに、コストパフォーマンスに優れた新メニュー「ADSL light フレッツタイプIP1」を追加した。後者のサービスは、安価な料金で1個の固定IPアドレスを利用できるもので、企業インターネットVPN網の拠点側での利用などに適している。
bit-driveでは、ネットワークレベルでのサービスだけでなく、アプリケーションレベルのサービスも強化している。その一例が、9月1日に発表されたASP型の勤怠管理サービス「Internet Time Recorder」だ。InternetPOSはこれに続く、ASPサービスの第2弾となる。
同サービスでは、既存のPC上で、インターネット経由で売り上げ管理や分析、マスターのメンテナンスといった機能を実現する。POSレジスター専用のハードウェアを導入する必要はないため、多額の初期投資は必要ない。また各種メニューはシンプルな構成となっており、操作が容易なため、長期的に見た運用コストの削減にもつながるという。オプションサービスを併用すれば、客層別の売り上げ集計や帳票出力といった機能も利用可能だ。
インターネット経由で提供されるASPサービスならではのメリットもある。まず、POSデータはサーバ側で一元的に管理されるため、リモートからの参照や統合管理が容易だ。bit-drive自体のサポートに加え、ASPサーバの監視・保守サービスも提供されるため、万一のトラブル時の対応も手厚いものとなっている。
InternetPOSのサービス料金は、1ID当たり月額9000円からで、別途、1IDにつき4万円からの初期導入費用が必要となる。ソニーでは、ADSL light フレッツタイプIP1やInternet Time Recorderとのパックメニューも用意している。
なお同社は、一連のサービス強化とASPメニューの開始を踏まえ、販売パートナーの募集も行っている。光ファイバーやADSLを用いたインターネット接続とインターネットVPN構築の支援、ASPサービスの包括的な提案や販売を行うセールスパートナーを募るもので、10月8日には「bit-driveセールスパートナー募集説明会」を開催する予定だ。
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[ITmedia]