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» 2004年06月29日 16時29分 公開

MSバルマーCEO、北海道の“ITフロンティアスピリット”を支援

IT産業を振興して新規雇用を創出し、北海道景気を活性化するねらい。米MSのバルマーCEOは、「支援を通じて北海道をハイテクアイランドに育てたい」と語った。

[岡田有花,ITmedia]

 マイクロソフトは北海道などと協力し、道内のIT企業にソフトやサポートなどを無償提供する「フロンティアベンチャー育成プロジェクト」と、道内の高等専門学校などにIT講習を無償提供する「高等技術専門学院IT人材育成プロジェクト」(通称:ステラプロジェクト)を行うと6月29日、発表した。道内のIT産業を活性化し、低迷する景気や雇用のカンフル剤にする狙い。

会見は都内と札幌市内の会場を高速回線で結んで行われた。左から米Microsoftのスティーブ・バルマーCEO、マイクロソフトのマイケル・ローディング社長、マイクロソフト・公共インダストリー統括本部長の大井川和彦執行役

 「ITは北海道の戦略産業。マイクロソフトの協力を得てITに強い人材を育成し、失業率を抑えたい」――同日、札幌市と都内をインターネット中継で結んで行われた会見で、札幌市会場の高橋はるみ道知事は語った。北海道の2003年の失業率は6.7%。全国平均を1.4ポイント上回る。IT教育の充実やベンチャー支援を通じて「札幌バレー」などIT産業の集積地を活性化し、新規雇用の創出を狙う。

 北海道ではLinuxの導入も推進中だが「マイクロソフト製品も多くの企業が使っており、どちらか一方ではIT産業の振興は考えにくい」(高橋知事)ため、Linuxとマイクロソフト製品を共存させるという。

バルマーCEO(左)とローディング社長

 来日している米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは都内会場で、「新技術の学習機会や技術サポートを提供し、北海道をハイテクアイランドに育てたい」とコメント。マイクロソフトのマイケル・ローディング社長は「北海道のソフトメーカーの能力・品質は高い。支援をきっかけに、北海道のポジティブな側面を多くの人に理解してもらいたい」とした。

高橋知事とローディング社長はTablet PCで覚書にサインした

 フロンティアベンチャー育成プロジェクトは、北海道、札幌市、北海道ソフトウエア技術開発機構で構成する実行委員会とマイクロソフトが共同で行うもので、道内に本社・本店を置くITベンチャー企業を5社程度採択し、1−3年間支援する。

 実行委員会は補助金を出して事業化や研究開発の支援、取引先の紹介などを行い、マイクロソフトは自社ソフトやITトレーニング、マーケティング支援などを提供する。参加企業の募集は7月1日−8月20日。採択企業は地域経済への貢献度などをもとに決める。

 ステラプロジェクトは、マイクロソフトと北海道が協力して行う。道立高等技術専門学院(11校)と、北海道障害者職業能力開発校で今月から3年間、Microsoft Certified Associate(MCA)など、マイクロソフトが提供する資格取得のための講座を学生向け、教師向けに開く。来年度以降は、在職者や離職者向けにもマイクロソフトのIT資格に対応した教育を開始。技能を高めて就業機会の拡大を図る。

ステラはラテン語で「星」という意味。「学生達には、将来の北海道IT産業を担う星に育ってほしい」(高橋知事)

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