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» 2004年06月30日 21時29分 公開

WIDEとIEEAF、10Gpbsの日米間超広帯域光ネットワークの運用開始

WIDEプロジェクトとIEEAFは6月30日、日米間に10Gbpsの広帯域光ネットワークを構築、運用開始したと発表した。

[ITmedia]

 WIDEプロジェクトとIEEAFは6月30日、「NetWorld+Interop 2004 Tokyo」の会場で日米間に10Gbpsの広帯域光ネットワーク(ラムダネットワーク)を構築、運用開始したと発表した。

発表会場 米メリーランド州にいるIEEAFのドン・ライリー会長とDV over IPなどでつないで発表された

 ラムダネットワークとは、次世代のインターネットアーキテクチャとして注目されている超広帯域の光ネットワーク。WIDEプロジェクトは、GLIF(Global Lambda Integration Facility)の創設メンバーとしてラムダネットワークの研究開発に携わってきた。

 今回、東京・大手町のNTTコミュニケーション内に相互接続ポイント「T-LEX」を構築。国内外のラムダネットワークと相互接続を行うという。

 日米間にはIEEAFが運用するOC-192回線を利用して、10Gbpsで米ワシントン州にあるPacific Northwest GigaPOPと相互接続した。IEEAFは研究・教育機関用の世界規模の次世代ネットワークを構築・運用するプロジェクトで、通信事業者やネットワーク機器ベンダーの協力と寄付で活動している。昨年には米欧を結ぶ10Gbpsの大西洋横断リンクなどを構築している。

 これにより、T-LEXを通じて欧州の「SURFnet」「GEANT」、米国の「Internet2」「CENIC」、カナダの「CANARIE」などの研究ネットワークと広帯域光ネットワークで相互に接続されることになるという。

 WIDEプロジェクト代表の村井純慶応大学教授は、「普通だったら手に入らない環境を利用できる、新しいインターネットアーキテクチャの研究基盤になる」と、その意義を説明。今後の医療分野などで期待されるインターネット上で遅延のないリアルタイムな高精細画像・音声技術の研究などに役立てられるという。

 国内においては、情報通信研究機構(NICT)の運用するJGN2やWIDEプロジェクトなど、10Gbpsクラスの広帯域ネットワークと相互接続される。

 今後、T-LEXは中国や韓国などアジアの国際的なラムダネットワークとしても機能させる計画で、既に中国の「Dragon Tap」などが接続を予定している。村井教授は「T-LEXをアジアにおける超広帯域の光ネットワークの相互接続ポイントとして機能させたい」と話した。

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