Novell、「Mono 1.0」をリリース

» 2004年07月01日 08時00分 公開
[ITmedia]

 米Novellは6月30日、.NETフレームワークを基盤としたオープンソースの開発プラットフォーム「Mono 1.0」を発表、ダウンロード提供を開始した。Linuxなどのクロスプラットフォームでアプリケーションを効率的に開発できるとうたっている。

 MonoはNovellがオープンソースソフトメーカーXimianの買収に伴って引き継いだコミュニティープロジェクト。Linuxをはじめとするクロスプラットフォームのアプリケーション開発簡素化を目指し、ソフト開発のコスト効率を高めて市場への迅速な投入を促す狙いがある。

 Monoには、C#コンパイラと.NET互換のランタイム、および、Linuxサーバとデスクトップを活用したMonoスタックと、Microsoft .NET Framework 1.1互換のAPIという2スタックのAPIが含まれる。ソフト開発者を支援する目的で、各種ツールやリソース、プロジェクトのロードマップ、Monoについての詳しい情報を提供する新サイトも開設された。

 Novellの開発担当副社長でMonoプロジェクト創設者のミゲール・デ・イカーサ氏は「Monoは完全なツールとAPIセットを備え、非常に使いやすく商用製品にも匹敵するLinuxデスクトップ/サーバ向け開発プラットフォームだ。公開された標準と実績のあるプログラミング言語およびライブラリが基盤となっており、Monoのクロスプラットフォーム機能はMicrosoft Windows、AppleのMac OSおよびほかのUNIXアプリケーションにも及んでいる」との談話を発表している。

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