SSL-VPN製品の新バージョンをリリースしたノキア

ノキア・ジャパンはNetWorld+Interop 2004 Tokyoの同社ブースにて、「Nokia IPシリーズ」「Nokia Secure Access System」のデモンストレーションを行っている。

» 2004年07月02日 06時28分 公開
[ITmedia]

 ノキア・ジャパンはNetWorld+Interop 2004 Tokyoの同社ブースにて、独自OS「IPSO」をベースとしたセキュリティアプライアンス「Nokia IPシリーズ」の新製品、「Nokia IP2250」をはじめとする実機を紹介した。さらに、ファルコンシステムコンサルティングやシーエスイー、ネクストコムといったパートナー各社とともに、認証システムと組み合わせたソリューションも展示している。

 また、SSL対応のWebブラウザを搭載した携帯電話から、企業システム内の電子メールやアドレス帳、スケジューラなどへのアクセスを可能にする新アプライアンス「Nokia One Business Server」の参考展示も行っている。Webベースのアプリケーションを利用でき、Microsoft Office文書やPDFドキュメント、ZIP形式の圧縮ファイルであれば、電子メールの添付ファイルの参照も可能だ。ただし、まだ「出荷時期などは未定」(同社)という。

Nokia One Business Server 参考出展された「Nokia One Business Server」

 なお同社はカンファレンスの時期に合わせて、SSL-VPNアプライアンスの新バージョン、「Nokia Secure Access System 2.0」をリリースしている。同バージョンをプリインストールした製品は7月16日より提供される予定だ。なお、Webサイトからのダウンロード提供は既に開始されている。

 Nokia Secure Access Systemは、ユーザーの手元にWebブラウザさえあれば、どこからでも企業アプリケーションへのアクセスを可能にするSSL-VPNアプライアンス製品だ。アクセスしてきたクライアントの状況や脆弱性を検査する「クライアント・インテグリティ・スキャン」や、その結果などに基づいてダイナミックにアクセス権を設定する「アドバンスト・アクセス・コントロール」といった機能を備えていることが特徴である。

 新バージョンのNokia Secure Access System 2.0では、VRRPをサポートして冗長性を高めたほか、複数のNokia Secure Access Systemに対する管理を容易にする「コンフィギュレーション・レプリケーション」機能が搭載された。これにより、あるゲートウェイに加えられた構成/ユーザー設定に関する変更が、自動的に同じグループ内の他のゲートウェイにも反映されるという。特に複数の拠点を抱える企業/組織で有用な機能だ。

 また、新たにシングルサインオン機能が追加された。これによりエンドユーザーは、Nokia Secure Access System経由でアプリケーションにアクセスする際に何度もIDとパスワードを入力する必要がなくなり、利便性が向上する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ