新バージョンのLovgateワームが登場し、世界的な流行の兆しを見せている。ウイルス対策企業のMcAfeeは中程度の危険度と指定。バックドアを仕掛け、内蔵したSMTPエンジンによるメール送信など、さまざまな手法を用いて増殖していくという。(IDG)
新バージョンのLovgateワームが登場し、既に複数のFortune 500企業に感染するなど世界的な流行の兆しを見せていると、ウイルス対策企業のMcAfeeが報告している。
新種ワームのLovgate.ad@MMは、その前身と同様に、電子メールやファイル共有を通したり、複数のWindowsバージョンに存在するリモートプロシージャコール(RPC)脆弱性を利用したりして、大量の自己複製を図る。昨年大流行したBlasterワームも同様の欠陥を利用していた。
McAfeeのアドバイザリによれば、このワームは感染したシステムにバックドアを仕掛け、内蔵したSMTPエンジンによるメール送信など、さまざまな手法を用いて増殖していくという。
これはLovgateワームの30番目の変種だが、同社によって中程度の危険度と指定されたものは数少ない。「他のLovgateワームよりも少しだけ成功していると言えるだろう」と同社ウイルス研究マネジャーであるクリス・シュマガー氏。
McAfeeではいくつかの大口顧客から感染の報告を受けており、数百から数千のシステムが感染している例もあるという。
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