IDC Japanの予測によると、国内ITアウトソーシング市場規模は、2008年までの5年間で年間平均成長率8.2%を達成するとみられる。
IDC Japanは7月21日、国内ITアウトソーシング市場規模予測と市場動向調査の結果を発表した。
これによると、2003年の国内ITアウトソーシング市場規模は、前年比5.5%増の1兆5718億円だった。同市場は今後、2003〜2008年において年間平均成長率(CAGR)8.2%で成長し、2008年には2兆3363億円に達する見込みという。
国内ITアウトソーシング市場は今後、シェアードサービスやSaaS(ASPに代表されるアプリケーション運用管理サービス)、SISP(Webホスティング、マネージメントサービスなど集中管理されたシステムインフラを提供するサービス)など、高い費用対効果の期待される「1対n」型サービスが中心となり成長すると考察している。
同社のITサービスシニアマーケットアナリスト松本聡氏は、「ユーザー企業のコスト削減に対する要求は強く、またサービスプロバイダーの競合状況が一層激しくなっている」と指摘し、「価格による差別化は困難となっており、コンサルティングやBPOといったビジネスサービスへの取り組みや、サービス内容の多様化への迅速な対応が、サービスプロバイダーにとってより重要となるであろう」と述べている。
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