IDC Japan、国内iDC市場予測のアップデートを発表

IDC Japanは、国内iDC市場予測のアップデートにおいて、若干の下方修正を行った。

» 2004年07月23日 15時13分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは7月22日、「国内通信事業者のインターネットデータセンター(iDC)市場 2004年〜2008年の予測アップデート」を発表した。これによると、2003年末における国内通信事業者のiDC市場規模は1780億円だった。

 また、2003〜2008年の年間平均成長率(CAGR)は15.6%で、2008年における全体の市場規模は3675億円に達するとしている。これは、当初行われた同期間の予測(CAGR:17.0%、市場規模:3961億円)に対し若干の下方修正を行ったものとなる。

 国内通信事業者の状況は全般的に堅調ながら、経営環境が大きく変わった事業者も多く、2004年上期は通信業界全体として動きの激しい時期となっており、当初の予測よりはやや厳しい状況という。

 同社リサーチマネージャーの三島俊洋氏は、「今後、通信事業者がiDC市場を一層拡大させるためには、ネットワーク・コネクティビティ、堅牢な局舎設備や、高度な技術力を有する運用保守要員の提供といった優位性に加え、上位レイヤーのサービス・アプリケーション開発に一層注力する必要がある。そのためには、ITベンダーやSI事業者との戦略的なアライアンスを推進すべきである。ここ半年における通信事業者の経営環境の激変に伴ない、これらの事業者とのアライアンスの流れが加速していることは、今後に向けて評価すべき動きである」 と語っている。

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