野村総研、情報流出防止システムをソフトバンクBBに導入

野村総研は、情報流出防止システムをYahoo! BBサービスを運営するソフトバンクBBに納入したことを明らかにした。

» 2004年07月28日 22時58分 公開
[ITmedia]

 野村総研は7月28日、情報流出防止システム「WebブラウザプロテクターVer2.2」を、Yahoo! BBサービスを運営するソフトバンクBBに納入したことを明らかにした。

 情報流出事件以来、ソフトバンクBBは、さまざまな観点からの顧客情報管理施策を打ち出しているという。その1つとして、Webブラウザからアクセスできる情報の管理と制御することの必要性を意識した。

 そのため、社内で権利が与えられた利用者が、顧客情報などの機密性の高い情報を閲覧する環境を構築するためのシステムとして、NRIが日本で代理店販売しているオムニトラストの「WebブラウザプロテクターVer2.2」の導入を決めた。

 導入の理由として、パッケージをベースとしたシステム導入の簡易性、セキュリティ管理の高さ、導入コスト効率の高さなどを挙げている。

 Webブラウザプロテクターは、HTMLで記述されたコンテンツをInternet Explorerで参照する際に、印刷や保存、コピー&ペーストといった機能を制限するツール。検索機能やデータベースの更新機能を持つ顧客情報管理システム、社内情報共有システムなどのWebアプリケーションから動的にHTMLが記述されるコンテンツも制限できる。

 Webブラウザプロテクターを利用する上での第一弾として、Windows 2000 Server上のIISで稼動する顧客情報管理システムに導入し、機密性の高い情報にアクセス権を持つ従業員のPC環境のWebブラウザ機能の制御を行う。

 WebブラウザプロテクターVer2.2は、Webサーバ単位の料金設定。1サーバ当たり350万円から。野村総研は、今年度の売り上げ目標は5億円としている。

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