米IBMは8月4日、スーパーコンピュータ「Blue Gene」を納入するなど、米医療機関のMayo Clinicが進める患者のケアや疾病研究を技術面からサポートすると発表した。Blue Geneは、疾病研究に向けた分子モデリングなどの用途で利用される。
ヘルスケアの効率性を上げてコストを下げる狙いから、(1)診断を向上するために患者のデータを利用、(2)治療法の発見に向けてコンピュータで疾病のモデリング、(3)患者と医師のコミュニケーション方法を変えるために情報アクセス用の機器を用意――といった項目に取り組む。
まずはバラバラの形式でまとめられていた440万件の患者のレコードを統一し、堅固なセキュリティ・プライバシー機能を備えたプラットフォームで扱えるようにする。患者のプライバシーを侵さずに政府の規制に沿った形で、医師や研究者が患者のレコードを分析できるようになるとしている。
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