シスコシステムズは8月10日、石川島播磨重工業がシスコのIPコミュニケーションシステムの導入を開始したと発表した。
石川島播磨重工業(IHI)は、シスコシステムズのIPコミュニケーションシステムの導入を開始したことを明らかにした。
IHIの4工場で、シスコのIPフォン合計3000台を導入する計画。そのうち約1000台については無線IPフォンを採用する。導入するのは、日本向けに開発された白色の「Cisco IP Phone 7912G」で、無線IPフォンには「Cisco Wireless IP Phone 7920」を採用する。
これまで4工場では、PBXをベースした電話システムを利用していたが、2004年6月から既存のPBXにIPゲートウェイを接続して音声系回線をデータ系回線に統合する作業に取り掛かっている。2005年2月までにすべての電話をIPフォンに置き換えるという。
バックボーンスイッチには「Cisco Catalyst6500シリーズ」、フロアスイッチには主に「Cisco Catalyst 3500シリーズ」、無線LANアクセスポイントとして「Cisco Aironet 1200シリーズ」を採用しており、今後、呼制御サーバー「Cisco CallManager」を豊洲のエンジニアリングセンター設置する予定。
そのほか、無線LAN管理システムの「CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine」、認証システム「Cisco Secure Access Control Server」も導入する。
IHIは、コストダウンや生産性の向上に加え、企業風土の改革も期待している。
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