欧州のITアウトソーシング市場に進出を拡大しているIBMが、オランダのITサービス企業2社の買収で合意するとともに、同国の大手銀行からITサービス契約を獲得した。
IBMが8月17日発表したところでは、買収するのはMaersk DataとDMdataの2社。Maersk DataはA.P. Moller-Maersk(本社コペンハーゲン)のITサービス子会社。DMdatはMaersk DataとDanske Bank、WW-Dataが共同保有するITサービス会社。
さらにIBMは、Danske Bankから大型ITサービス契約を取り付けたことも明らかにした。
それぞれの買収金額・契約金額は公表していない。
A.P. Moller-Maersk Groupは世界最大級の商船保有会社。IBMは同グループのMaersk Data部門のノウハウを活用して、グローバルな運輸・ロジスティックスコンピテンスセンターを確立する計画だと共同声明で説明。この動きは、IBMが公言しているITサービス事業の拡大戦略に沿ったものだと述べている。
Danske BankはDMdataの保有分45%の売却に加え、IBMと10年間のアウトソーシング契約を結んで世界のITインフラ管理を委託する。このオンデマンドサービス契約にはサーバ、ストレージ、セキュリティ管理、災害復旧が含まれる。
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