「SCOは証拠など持ってない」とIBM

1年半かけてもSCO側の「証拠」が出てこない以上、訴えは無効だ、とIBMは言う。(IDG)

» 2004年08月18日 07時36分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米SCO Groupは過去何カ月にもわたり、IBMがUNIX System VのソースコードをLinuxに流用した証拠を握っているとの幻想を持ち続けてきたが、「SCOがそのような証拠など何も持っていないことがはっきりした」――。IBMとSCOが争っている訴訟で、IBMがこのほどこんな内容の書面を裁判所に提出した。

 著作権問題をめぐる両社の訴訟は既に1年半に及んでいるが、そろそろ裁判所がSCOの訴えを退けるべき潮時だとIBMは主張している。

 1年半が経過してもSCOの主張を裏付ける実際の証拠が出てこない以上、SCOの訴えは無効だとIBM。

 SCO自らが、IBMに“暴露”されたと主張しているコードの「パブリック」版を配布していたとIBMは数カ月前から指摘。さらに、IBMがAT&Tと結んだ当初の契約では、「IBMによって書かれ、UNIX System Vのコードを含まないソースコードの利用と公開」をIBMに禁じる内容は含まれていないとの主張を展開している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ