上半期サイバー犯罪、著作権法違反が2.2倍に

ネットオークションを悪用した犯行が目立った。児童買春の検挙も増えている。

» 2004年08月20日 17時57分 公開
[ITmedia]

 警察庁はこのほど、今年上半期のサイバー犯罪検挙数についてまとめた。検挙総数は前年同期比約12%増の1063件だった。

検挙件数の推移

 著作権法違反が前年同期比約2.2倍の96件に、わいせつ物頒布が同1.8倍の70件に増加。ネットオークションを悪用した犯行が目立った。このほか、児童買春が同2.3倍の241件、青少年保護育成条例違反が同1.6倍の79件と目立って増えている。

 ここ数年増え続けていた不正アクセス禁止法違反は同21%減って66件。詐欺も減少に転じ、同28%減の247件となった。

 主な検挙事例として警察庁は、元京都大学研究員がコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)のWebサイトから個人情報を入手した事件(関連記事参照)などを挙げている。

 また、サイバー犯罪に関する相談受理件数も公開。総数は3万3066件で、同1.7倍に増えた。

 架空請求などの詐欺や悪質商法に関する相談が同1.7倍の1万4923件に、ネットオークションに関する相談が同3.2倍の7393件に増加。不正アクセスやウイルスに関する相談も同2.3倍の1139件となっている。

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