「個人情報漏洩で被害に遭ったことがある」51.0%──バルク調査

バルクの調査によれば、半数以上の人が何らかの形で個人情報漏洩による被害を経験していることがわかった。

» 2004年08月25日 19時25分 公開
[ITmedia]

 バルクは8月25日、「個人情報に関するアンケート」の結果を発表した。同調査は、企業の個人情報流出に対する利用者側の意識を調査するために実施したもの。

 これによると、アンケート回答者の8割以上が「個人情報」と考えるのは、「氏名」「生年月日」「住所」「自宅電話番号」「携帯電話番号」「自宅メールアドレス」「勤務先」「家族構成」「収入」「預貯金額」「銀行口座番号」「クレジット番号」の12項目。

 個人情報でもっとも知られたくないものは、1位が「クレジット番号」(28.3%)で、次いで、「氏名」(16.5%)、「銀行口座番号」(15.7%)、「住所」(8.9%)、「自宅電話番号」(6.2%)、「預貯金額」(6.1%)が挙げられた。

 もっとも知られたくない個人情報が流出した場合、損害賠償として請求したい金額は、「30万円」と答えた人が30.7%、「30万円以上」が28.5%だった。

 これまで、実際に個人情報が漏洩し、それによる被害を受けたことがある人は51.0%にもおよんだ。具体的な被害を複数回答形式でたずねたところ、「ダイレクトメール送付」(77.1%)、「電話による勧誘」(75.0%)、「架空請求」(55.1%)、「訪問販売」(15.3%)が上位を占めたほか、詐欺やストーカーなどの被害経験者も少数いたという。

 商品やサービス利用などでかかわりのある企業・団体において、個人情報流出が起きた場合、「絶対に購入(利用)しない」と回答した人は32.2%、「なるべく購入(利用)しない」が31.2%で、合計すると約6割は“今後付き合いを控える”意向だ。

 個人情報の扱いについて、もっとも気を付けて欲しい業界を質問したところ、1位は「銀行」で39.6%となり、以後、「インターネットサービス」(20.5%)、「官公庁」(18.6%)、「消費者金融」(6.4%)、「通信販売」(3.9%)が続いた。

 このほか、個人情報を意識する場面としては、7割以上の人が「会員入会手続き」「アンケート回答」「懸賞応募」を挙げていた。

 なお、調査対象は日本全国に住む13〜89歳の同社アンケート会員で、今回のサンプル数は1009名。

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