「メソッドの抽出」機能は、コードの一部分をメソッドとして切り出す機能です。次の2行を選択した状態で右クリックして、メニューから「リファクタリング」→「メソッドの抽出」を選択します。
リスト8■FirstApp.java その7 |
24:HTMLLayout hl = new HTMLLayout(); 25:p.setLayoutManager(hl); |
作成するメソッドに関する情報を入力するための「メソッドの抽出」ダイアログが表示されます。
ここでは、メソッド名に「assignLayout」と入力します。「setLayout」と記述したいところですが、Javaの場合「set」で始まるメソッドはプロパティに値を設定するメソッドに見えてしまうため、適切ではありません。
メソッド名を入力して「OK」ボタンを押すと、次のようにメソッド追加されます。
次のようなメソッドが表示されます。この結果によっても引数や戻り値が適切に設定されていることが分かります。
リスト9■FirstApp.java その8 |
private HTMLLayout assignLayout(Panel p) { HTMLLayout hl = new HTMLLayout(); p.setLayoutManager(hl); return hl; } |
呼び出し部分は次のようになっています。作成されたメソッドに適切な引数が渡されて、戻り値に適切な処理を行っていることも分かるでしょう。
リスト10■FirstApp.java その9 |
public void start() { Panel p = new Panel(); HTMLLayout hl = assignLayout(p); p.add(new Button("てすとよ")); hl.br(); |
「メソッドの抽出」機能を使うと、共通して行う処理をメソッドとして抜き出すことが、手軽に確実に行えるのです。
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