特集:アプリ配布のオンデマンド、ClickOnceで変わるVS 2005dev .NET(5/6 ページ)

» 2004年09月08日 20時00分 公開
[大澤文孝,ITmedia]

ASP.NET 2.0における管理ツール

 ASP.NET 2.0では、管理ツールも充実している。IISを管理するインターネットサービスマネージャには、ASP.NETを管理できる新たなプロパティページが追加された。

 ASP.NETのプロパティページからは、仮想ディレクトリごとにASP.NETのバージョンを変更できるほか、machine.configやweb.configなどの設定ができるようになっている(画面19)。

画面19■インターネットサービスマネージャからの管理

 また管理ツールは、Webブラウザからのアクセスにも対応している。ローカルの環境先であれば、「http://localhost/[仮想ディレクトリ名]/WebAdmin.axd」というURL先にアクセスすればよい(画面20)。


VS2005では、「Webサイト」メニューから「ASP.NET構成」を選択すると、開発中のアプリケーションに関する管理ツール画面が表示される。
画面20■Webベースの管理ツール

 Webベースの管理ツールでは、Webアプリケーションの構成を変更したり、認証方式の変更、認証ユーザーの登録操作などができる。ASP.NET 2.0では、データベースを利用したユーザー認証がサポートされており、画面21のようにユーザー情報をデータベース登録できる。

 その後、匿名ユーザーにはアクセスできないようにセキュリティ設定を行えば、登録したユーザーのみのアクセス構成にすることが可能だ。


ASP.NET 2.0のユーザー認証機能は、従来の「フォーム認証」を拡張したものだ。そのため、実際に利用する場合には、Webアプリケーション側でフォーム認証と同じようなユーザー認証コードを記述する必要がある。ただし、ASP.NET 2.0で提供されたログインコントロール群(Loginコントロールなど)を使うと、ユーザー認証のコードを大幅に簡略化できる。
画面21■ユーザーの登録

 ASP.NET 2.0のユーザー管理機能では、パスワードを忘れてしまったユーザーのために、「ヒント」とその「答え」を入力させる仕組みを持ち、合致したならば設定されているパスワードをメール送信する「パスワードリマインダー」機能も採用した。

 また今回の特集では触れないが、ASP.NET 2.0では、ユーザーごとの情報をデータベースに保存するプロファイル機能や、どのページが何回参照されたか(クリックされたか)をカウントするページカウンタ機能も搭載されている。

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