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» 2004年09月08日 23時56分 公開

Intelの2つのコンピュータ仮想化技術、違いは何か? (1/2)

Intelは、マルチコア化によって得られるプロセッサ処理能力を活用するため、1台のコンピュータを複数に分割して動かす仮想化技術を開発中だ。

[本田雅一,ITmedia]

追記(9月9日)

 下記、仮想マシン技術の話題について記事を執筆した翌日、Vanderpool Technology(VT)とSilvervale Technology(ST)の違いについて、インテル副社長兼エンタープライズテクノロジグループ事業部長のアビ・タルウォーカー氏から、VTとSTに関するコメントを得ることができた。結果的に、記事の内容を裏付けるものだったが、冒頭にタルウォーカー氏の発言を追加したい。

 タルウォーカー氏はVTとSTの違いに関して「VTとSTは基本的には同じ技術基盤に基づいている。使われる目的が異なるだけだ」と話した。

 次にVT及びSTを実現するためのソフトウェア、Virtual Machine Monitor(VMM)を起動するのはOSなのか、それともEFIなのかを聞いてみた。すると「STはEFIからVMMを起動し、その上で仮想PC上で各OSをブートする手順を踏む。これに対して、VTはホストOSが存在し、ホストOSの上でサードパーティ製のVMMを起動し、その上で仮想PCを動作させることになる」と答えてくれた。

 実に単純な答えだが、ここまでの答えがこれまでなかなか出てこなかった。2005年に様々な製品セグメントに投入されるデュアルコアプロセッサだが、もしかするとLonghornの登場を待たずしてSTだけは利用可能になるかも知れない。EFIのアップデートとVMMの開発だけで実現が可能だからだ。

 しかし、VTについては「Ring -1」をサポートするOSがLonghornだけであるため、Longhornのリリースされる日までは、プロセッサ上に機能はあるものの利用できないことになる。また、その際にWindows XP上で動作させるVMMは、現行の仮想PCソフトと同じようなものになることも、タルウォーカー氏のコメントから伺うことができる。

 上記を踏まえた上で、確定情報として下記の記事を読んで頂ければ幸いだ。


 今回のIDFで最大のテーマとなっているのは、Intelプロセッサのマルチコア化である。Intelはデュアルコア、マルチコアの付加価値を高めるため、さまざまなアプローチで取り組んでいる。中でもコンピュータの仮想化をプロセッサレベルでサポートする「Vanderpool Technology」(VT)と「Silvervale Technology」(ST)は、マルチコア環境でこそ生きてくる機能と言えるだろう。

 Intelによると、VTはクライアントPC向け、STはサーバ向けの技術とのことだが、コンピュータの仮想化を行うという点では同様の技術だ。では両者にはどのような違いがあるのだろうか?

 ところがIntel幹部、各製品のマーケティング担当者、展示会で技術的な質問に答えている担当者など、あちこちで両者の違いについて質問を投げかけても、情報を持っている人物に出くわさない。おそらく、“今はまだ言えない”という答えが正解だろうが、部署や担当者をたらい回しにされるあたり、実はほとんどの人たちが、VTとSTのディテールについて正しく理解できていない、と考えるのだ妥当だ。

 しかしいくつかのヒントはある。

 まずVTとSTは一括りにして語られることが多い事。実際のところ、仮想コンピュータ上でアプリケーションを動作させるという意味において、両者を異なる技術基盤で開発する理由はない。

 次にIntel社長兼COOのポール・オッテリーニ氏は、IDF Fall 2004初日の基調講演で、VTが“Longhornとともに”利用可能になると明言している。これは「LaGrande Technology」(LT)と同様、Longhornの新機能に依存する部分がある事を示していそうだ。LTとVTはいずれも「Available with Longhorn」と資料にも明記されている。

LTとVTはLonghornと LTとVTはLonghornとともに実現される
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