新興のSugarCRM、オープンで廉価なCRMソフトをリリース

» 2004年09月09日 08時55分 公開
[IDG Japan]
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 オープンソースソフトの新興企業SugarCRMは9月9日、同社初のLinuxベースの商用エンタープライズ向けオープンソースCRMアプリケーションをリリースする。1年目の利用料は、1席当たり149ドルから。

 Sugar Sales Professional 1.5では、オープンソースアプリケーションと併せて、テクニカルサポートとトレーニングサポートもビジネスユーザー向けに提供する。Sugar Sales Professionalは、Linux上でネイティブに動作するが、 Mac OS XやWindowsでも使うことができる。

 オープンソースなので、企業顧客は自由にコードに手を加えることができる。コードは「Mozilla Public License」を元にした「Sugar Public License」の下でライセンスされる。ユーザーがコードに加えた変更は、パートナーベンダーなどに再配布する場合に限り、オープンソースコミュニティーに流さなくてはならない。また、ユーザーは手を加えたコードを販売することはできない。

 Sugar Sales 1.5には、MicrosoftのOutlook電子メールプラグインが含まれ、Outlookユーザーは顧客からのメールをワンクリックでSugar Salesに取り込めるようになる。また、Salesforce.com、ACT、SalesLogix、Microsoft CRMなどのプロプライエタリなCRM製品からデータをインポートするためのツールも含まれている。

 ソフトの最適化、管理者向けのトレーニング、パッチサポート、テクニカルアシスタンスなどもセットになっているが、1席当たり1000ドルほどの従来型CRMアプリケーションより低価格だという。

 1年目の利用料は149ドルだが、サポート・サービスを継続する場合、年間239ドルを支払うことになる。

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