トロイの木馬目立つ――トレンドマイクロ9月のウイルス感染報告件数

 トレンドマイクロは、2004年9月度のコンピュータウイルス感染被害報告件数を発表した。8月に引き続き、感染被害件数は減少しているものの、トロイの木馬による被害が目立っている。

» 2004年10月04日 14時21分 公開
[ITmedia]

 トレンドマイクロは10月4日、2004年9月度のコンピュータウイルス感染被害報告件数を発表した。

 9月の感染被害の総報告数は4567件で、先月の5157件から600件近く減少。感染拡大するようなワームの新種が登場せず、8月に引き続いて、Webでダウンロードされるトロイの木馬型が上位にランクインしている。

順位 ウイルス名 ウイルス種類 被害件数
1位 TROJ_AGENT トロイの木馬型 288件
2位 WORM_NETSKY ワーム型 254件
3位 TROJ_ISTBAR.W トロイの木馬型 181件
4位 JAVA_BYTEVER.A その他 119件
5位 TROJ_PORNDIAL.BP トロイの木馬型 84件
6位 TROJ_DYFUCA トロイの木馬型 68件
7位 ADW_CNSMIN.A アドウェア 51件
8位 TROJ_STARTPAG.AG トロイの木馬型 32件
9位 DIAL_KTUDIALER.A ダイヤラ 27件
10位 TROJ_VB.JL トロイの木馬型 22件

 同社の調査によると、ランキング外なものの「SDBOT」「RBOT」「AGOBOT」といった「〜BOT」に類するプログラムが1カ月で400種以上も発見されているという。これらは亜種の多さと個々の被害も少ないため、ランキング内には入らないが、亜種作成が流行しているようだと指摘している。

 また、マイクロソフトが発表した「JPEG処理の脆弱性」(MS04-028)にも触れ、この脆弱性を悪用するJPEG作成ツールがインターネット上で配布されている。悪用するウイルスの登場も「時間の問題」とコメント。

 ウイルス対策ソフトが入っているだけで安心せず、早期に修正プログラムを適用するよう呼びかけている。

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