MS、POS端末向けの組み込みWindows提供へ

MSは組み込みWindows XPを、POSシステム向けに提供すると発表した。日本企業を含む約30社が賛同している。

[ITmedia]

　米Microsoftは10月4日、POS端末向けの組み込みWindows「Windows Embedded for Point of Service」を出荷する計画を発表した。小売り・サービス業界でPOSシステムの導入、利用、管理の簡素化を図る狙い。

　Windows Embedded for Point of Serviceは、この日同時発表されたWindows XP Embedded with Service Pack 2 (SP2）を基盤として小売り業界向けに最適化。初めて特定業界に的を絞ったソフトプラットフォームとして、信頼性とセキュリティ強化、POSシステムのライフサイクルコスト低減が図られている。

　読取機、レシートプリンタ、現金用引き出し、バーコードリーダーといった小売り用周辺機器の統合や管理はコストと時間がかかるというフィードバックが業界から寄せられていると、Microsoftは説明。これに対応する目的でプラグ＆プレイ機能を提供、小売り用周辺機器の導入・管理が簡単になるとうたっている。

　Microsoftの開発プログラムの一環として、小売り・サービス業界向けの機器・アプリケーションを手掛けるベンダー30社あまりが、対応した製品の開発に当たっている。参加しているのはFujitsu Transaction Solutions、Micros Systems、セイコーエプソン、ソリマチ技研など。

　Windows Embedded for Point of Serviceは来年上半期にパートナー経由で、デバイスメーカーとエンドユーザー向けに提供開始予定。