月刊「XOOPSコミュニティ通信」――10月号dev blog/CMS

「9月はカンファレンスへのコミュニティ参加が2件、公式サイト上のフォーラム内で目にとまった発言がいくつかありました」(坂井氏)。

» 2004年10月07日 15時57分 公開
[坂井 恵, 草場 歩,ITmedia]

 みなさんこんにちは。猛烈で暑かったり、急に寒くなったりするこの季節、風邪などひいていませんか? 体調が悪い時でも友人の心遣いは元気の素となることがあります。

 そんな「人とのつながりを作り出す」コミュニティの代表格(筆者自称)、XOOPSコミュニティ、9月の出来事を紹介しましょう。

9月4日、オープンソースカンファレンス2004に出展(東京)

 前回「XOOPSコミュニティ通信――準備号」でも触れましたが、オープンソースカンファレンス2004(通称、OSC2004)にXOOPSコミュニティも出展しました。

 そして、OSC2004で配布した「XNOPPIX」についてもっと詳しく知りたいという声が多かったため、本稿最後に「XNOPPIX」の解説を行っています。

9月19日、実機で体感する講習会とオフ会の開催(仙台)

 仙台では、これまでにも実機を使った講習会が開催されてきましたが、今回は「講習会ではない」オフ会が開かれました(XOOPS日本公式サイト参照先)。筆者は東京近辺在住のため、気軽に参加できる距離ではないのですが、フォーラムのコメントからも感じとれるように、XOOPSについて知る良い機会となるオフ会です。

 同じく仙台では、10月11日にも講習会(入門編)を開催予定です(XOOPS日本公式サイト参照先)。

9月29〜30日、Linux World C&D/Tokyo 2004に出展(東京)

 9月最後の2日間、東京の新宿NSビルで開催された「Linux World C&D/Tokyo 2004」には、「.org」(ドットオルグ)と呼ぶパビリオンが設置されました。ここには、Linux関連のオープンソースコミュニティが集い、XOOPSコミュニティからも参加をしました(XOOPS日本公式サイト参照先)。

 ブースを訪れた人の中には、XOOPSを初めて知ったという声も多かったのですが、手軽に高機能サイト実現が可能なXOOPSにおどろきの声を聞きました(関連リンク、LinuxWorld C&D/Tokyo 2004公式サイト)。

最近のフォーラム発言傾向について

ここ数カ月の「XOOPS日本公式サイト」の発言傾向として、「非常に繰り返しが多い」ことが挙げられます。また残念ながら、比較的「質問下手」が増えてしまっているのも目立ちます。

 そんな状況の中で発言されたのが、次に挙げるスレッドです。

 「初心者の皆さんへ」(XOOPS日本公式サイト参照先)。

 この発言の中では、「まず検索しましょう」「過去ログをみましょう」「新規の質問は新しいスレッドをたてましょう」「状況をちゃんと説明しましょう」と提言されています。どれもが極めて当たり前のことですが、なかなかこの「当たり前」ができない傾向なのは、残念なことです。

 また、インストール時のトラブルに関して質問方法を指摘した発言も紹介しておきましょう。(XOOPS日本公式サイト参照先)。

 この「インストールがうまくできません」という質問は、フォーラム内でよく見かけるものです。中には、その際に自サイトのURLを書き込む人がいますが「これは危険です」。

 インストール途中の状態では、任意のアクセスでサーバ設定情報が見られてしまいます。現象を説明するために、実サイトを見てもらうのは、解決のために非常に効果的な面もあるのですが、少なくともインストール中は、やめましょう。

 このスレッドにコメントはついていませんが、特に初心者の方には、いちど読んでほしい投稿です。

9月8日、XOOPS日本公式サイト会員が7500人を突破

 最近の傾向について、ほかに注目すべき点も紹介しましょう。

 XOOPS日本公式サイトの会員数が9月8日に7500人を超えました。時期により多少の変動があるものの、最近は1カ月に約500人ペースで増えています(XOOPS日本公式サイト参照先)。ここでいう会員とは、XOOPS日本公式サイトにユーザー登録した人のことで、ログインするとサイト上のフォーラムなどで発言を行うことができるようになります。Eメールアドレスを持つ誰もが会員登録が可能です。

今月のTips「バージョン番号を確認するには」

 XOOPSの標準テーマセットでは、現在、どのバージョンのXOOPSを使用しているのかが分かりません(後述個所を除き)。

 有志によるテーマセットによっては、バージョン表示可能なものもありますが、XOOPSのバージョンアップをせずに古いバージョン番号を表示し続けることは、場合によっては自サイトにセキュリティホールがあると公言するようなものです。このため、あまりおすすめできません。

 それではバージョンはどこを見れば分かるのでしょうか。答えは「管理者メニュー」です。管理者としてXOOPSサイトにログインし、「ユーザメニュー」の中の「管理者メニュー」をクリックすれば、画面下部にバージョン番号が表示されています。

画面■管理画面下に見えるバージョンの表示例

1CDブートのXOOPS「XNOPPIX」で体験が容易に

 XOOPSを試してみたいけど、今までは動作環境の実現問題から難しかったという人に朗報があります。極力動作環境を問わず、手軽にXOOPSを試用することができるCD「XNOPPIX」(ズノーピクス)の存在です。

 XNOPPIXは、CDブート可能なLinuxディストリビューションのひとつ「KNOPPIX」上で、XOOPSが起動直後に動作するようApache、PHP、MySQLそれぞれの設定をあらかじめ整えたものです。

 CDをPCにセットしてCDブート後、デスクトップ上のアイコンクリックすると、XOOPSによって実現された模擬的な社内ポータルサイトが表示されます。また、同じLAN内であれば、ほかのPCからXOOPSサイトにアクセスしたり、管理者メニューなどを扱えるよう標準で設定されています。

 個人的な試用のほかにも、XOOPSのプレゼンテーションや解説など、さまざまな使い方ができるでしょう。ダウンロードは、こちら(XOOPS for Corporateサイト)から可能です。

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