日本ユニシスが人材開発の基盤にPeopleSoftを採用

日本ピープルソフトは、日本ユニシスの新しい人材マネジメントシステム「e-Jinzai」における基盤として、PeopleSoft Enterpriseヒューマンキャピタルマネジメント(HCM)が採用され、稼動を開始したことを明らかにした

» 2004年10月07日 19時35分 公開
[ITmedia]

 日本ピープルソフトは10月7日、日本ユニシスの新しい人材マネジメントシステム「e-Jinzai」における基盤として、PeopleSoft Enterpriseヒューマンキャピタルマネジメント(HCM)が採用され、稼動を開始したことを明らかにした。日本ユニシスは、HCMを利用することで、個人のコンピテンシーを核とした人材開発に取り組み、グループ全体の企業競争力の強化を図るとしている。

 HCMの導入プロジェクトは2003年9月から開始され、今年の4月から稼動を開始している。システム構築は、PeopleSoftコンサルティングが要件定義を、NTTコムウェアが設計および開発を担当した。

 日本ユニシスは、メインフレームにフォーカスしていたかつての方針を転換し、顧客企業の「パートナー」として、経営戦略の立案からシステムの構築運用までを一貫してサポートできる体制を構築しようとしている。それを実現するために、個人のコンピテンシーに基づく新しい人事制度が必要になったという。

 製品採用の理由として、PeopleSoftの人材管理アプリケーションに当時から、コンピテンシーの考え方や、目標管理のフレームワークが盛り込まれていたことなどを挙げている。

 日本ユニシスの新しい人材管理システム「e-Jinzai」はWebに完全対応し、リアルタイムなアクセス環境が提供されているという。また、コンピテンシーに基づく目標設定や評価システム、従業員自身による自己申告システムも統合した。成果主義の人事制度を発展させ、コンピテンシーや職務分析に基づく「職務給」をベースにした人事制度に変革できたとしている。

 e-Jinzaiの構築にあたり採用された製品は日本ピープルソフトのHCM、eDevelopment、ePerformanceの3つ。ePerformanceは、目標管理やコンピテンシー評価、業績評価の機能を提供し、企業戦略に基づいた従業員の業務遂行を継続的に支援するモジュール。日本ユニシスが日本で初めての導入事例という。

 今後、日本ユニシスは、e-Jinzaiをグループ全体に拡大し、従業員へのキャリアパスの提示やスキルアップを含めた自己啓発にも活用していく予定。また、有能な人材の育成と確保を図り、人事制度改革をさらに進める考えだ。

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