iSeriesの「輝き」をもう一度 ―― てこ入れに乗り出したIBM(2/2 ページ)

» 2004年10月19日 23時45分 公開
[IDG Japan]
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 ボーマン氏によると、iSeriesの成功のカギは顧客満足であり、独立ソフトウェアベンダー各社には、WindowsをはじめとするOSが注目を集め始める前の1980年代および1990年代にそうしたように、自社のソリューションの不可欠な一部として同プラットフォームを前面に押し出してもらいたいとしている。IBMでは、この取り組みを段階的に進める計画であり、当初は300社の主要プロバイダーにフォーカスし、その後、対象プロバイダーを2700社にまで増やす予定だ。

 「多くの人々はiSeriesの素晴らしさを知らない」とボーマン氏。

サポートも改善へ

 ボーマン氏は、サポートも改善したいとしている。iSeriesは強力な技術サポートスタッフとビジネスパートナーを抱えているが、すべてのパートナーが適切なスキルを持っているわけではないという。

 「非常に優秀なビジネスパートナーもいるが、スキルを改善する必要があるビジネスパートナーもいる」(ボーマン氏)

 ボーマン氏によると、統合データベースをはじめとするiSeriesの機能は、今後もほかの製品ラインとの差別化要因になるという。

 さらに同氏は、IBMのカスタマーエンジニアが必ずしも適切なスキルを備えていないという2社の大手ユーザーの指摘を受け、IBMはカスタマーエンジニアに最新のスキルを身に付けさせる必要があるとした。

 カナダのケベック州サンローランにあるフットウェアメーカー、GenfootのISプロジェクトリーダー、トレバー・マカラー氏によると、iSeriesファミリーは広範な機能を備えたシステムであることが一般に知られていないという。

 「とても豊富な機能を備えているのに、古いプラットフォームと見なされている」とマカラー氏は話す。

 iSeriesはレガシーシステムだという見方が次第に広まると、本当にそううなってしまうかもしれない、とマカラー氏は警告する。WebSphere、JavaおよびLinuxが同システム上で動作することを知らない人もいるという。

 「たいていのことはできるのだ」(ボーマン氏)

 IBMは先週、iSeriesシステムをアップグレードし、64プロセッサ版をリリースした。同社では、新システムが企業のサーバ統合プロジェクトで重要な役割を果たすものと期待している。

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