日本のIT企業、新潟地震の影響は?

多数の死者、負傷者を出した新潟県中越地震だが、この地域で操業しているIT企業の工場は、いまのところ大きな被害は受けていないようだ。(IDG)

» 2004年10月25日 16時14分 公開
[IDG Japan]
IDG

 10月23日夕方に新潟県を襲った新潟県中越地震は、最大でマグニチュード6.8、その後2時間で、4.4から6.5の余震が続き、土曜夜から月曜日午前9時までの間に300回以上の有感地震が起きた。

 震源地に近い新潟県小千谷市には三洋電機、松下電器産業の工場がある。三洋の工場ではAV製品向けチップを生産しており、松下の工場では自社のデジタル複写機とFAX部門の一部を生産している。

 三洋電機の広報によれば「現時点では建物の内部に入ることはできない」という。同社では安全確保のために、従業員が建物に入ることを禁じているが、火災や大規模な崩落は発生していないという。「機器の損害については不明だ」と広報は述べている。

 松下では、小千谷工場で新潟県の第2工場における半導体製造は、機器の損害を調査している間、中断しているという。

 部品製造を行ってシャープの新潟工場は、23日には従業員を退避させ、製造を停止したが、生産は再開された。

 NECエレクトロニクスの山形半導体工場も地震で生産をストップした。ここは日本有数の最新チップ工場だが、土曜日に製造を中断し、日曜日には再開したものの、再び起きた大きな地震により、再度生産を中止した。

 富士通、日立、三菱電機、NEC、ソニー、東芝はいずれも操業に大きな問題はないと返答した。

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