スパイウェア増加も対策ソフト導入企業は少数

» 2004年10月28日 08時23分 公開
[ITmedia]

 企業ネットワークに侵入するスパイウェアは増加の一途にあるが、対抗措置を導入している企業はわずかにすぎない――。セキュリティソフトメーカーの米Webroot Softwareが10月27日、こんな調査結果を発表した。

 調査はWebrootの委託でEquation Researchが実施、米国のIT管理者と幹部職275人を対象としている。それによると、スパイウェアに対する懸念が強まっているとの回答は70%強だったのに対し、市販のスパイウェア対策ソフトを導入している企業は10%に満たなかった。従来のウイルス対策ソフトとファイアウォールで外部の脅威からは守られていると96%が回答、一方で、社内のデスクトップにスパイウェアが感染していると答えたのは82%に上り、3分の1強は過去半年でスパイウェア感染が増えたと感じていることが分かった。

 「急増しているこの脅威に対して企業がスパイウェア対策製品を導入しないのは、生産性と知的財産喪失のリスクを冒していることになる」とWebrootの脅威研究担当副社長、リチャード・スティーノン氏は指摘。同社の企業向けスパイウェア対策製品「Spy Sweeper Enterprise」の導入を薦めている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ