最もセキュアなOSはBSDとMac OS X――mi2g調査

英国のセキュリティ企業による調査では、最もセキュアなオンラインコンピューティング環境として、BSDとMac OS Xに軍配が上がった。

» 2004年11月03日 09時04分 公開
[ITmedia]

 世界で最もセキュアなオンラインコンピューティング環境はオープンソースプラットフォームのBSDとMac OS Xであることが実証された――。セキュリティ企業の英mi2gが11月2日、1年がかりの調査をもとにこう発表した。

 mi2gでは昨年11月から今年10月にかけ、世界で常時接続されているコンピュータに対して仕掛けられた攻撃23万5907件を分析。さらに、今年に入ってから世界で拡散したウイルス、トロイの木馬といったマルウェア459種類についても調べた。

 その結果、マニュアル攻撃を受けて被害に遭う件数が最も多かったのはLinuxで、全体の65.64%に当たる15万4846件に達した。次いでWindowsが25.19%に当たる5万9419件。これに対し、Mac OS X/BSDに対する被害は減少傾向にあり、4.82%の1万1370件にとどまったという。

 政府機関のコンピューティング環境に絞ってみると、最も被害が多かったのはWindows(57.74%)、Linux(31.76%)、BSD/Mac OS X(1.74%)の順だった。

 不正侵入や分散型サービス妨害(DDoS)攻撃による今年の被害総額は、世界で1030億〜1260億ドルに上るとmi2gは推計。これに加えてウイルス、ワーム、トロイの木馬による被害は1660億〜2020億ドルと試算している。

 mi2gは発表資料の中で、Apple Computersとはビジネス上の関係は一切なく、同社株を保有しているわけでもないと断っている。

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