Firefoxの今後の強化計画は?

Mozilla Foundationは、Firefoxのさらなる市場シェア獲得のため、デスクトップ検索ツールの統合などの各種強化を計画中だ。

» 2004年11月10日 12時11分 公開
[IDG Japan]
IDG

 11月9日、待望のFirefox 1.0をリリースしたMozilla Foundationだが、同団体はFirefoxの今後の強化のプランニングに忙しい。

 Firefox関連の今後の計画には、各種デスクトップ検索ツールの統合のほか、PCメーカーからのバンドル契約獲得、ポップアップ広告遮断技術の強化、グラフィックス表示の改善などが含まれる。

 Mozilla Foundationのエンジニアリングディレクター、クリス・ホフマン氏は、こうした強化によってさらに弾みをつけ、来年中にブラウザ市場シェアを10〜12%に引き上げたいと語った。「Firefoxは、今よりもっと市場シェアを高められると信じている。成長率を維持するため、やらなければならないことがたくさんある」と同氏。

 デスクトップ検索ツールの統合に関しては、Firefoxの利用者に、PCに保存された情報を検索できるサードパーティ製ツールの選択肢を提供するという。

 利用者を拡大する上で、PCメーカーとのバンドル契約は大きな意味を持つ。ホフマン氏によると、Mozilla Foundationはこの手の契約の獲得に向けて交渉を行っているとのことだが、交渉相手の社名は明らかにしなかった。

 Mozilla FoundationはFirefox以外に、電子メールクライアントThunderbirdなどのインターネットソフトの開発も続ける。Thunderbirdは現在プレビュー用の0.9版が提供されているが、今月中に1.0版を出荷の予定。カレンダーソフトの開発も行われている。

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