Linuxベンダー4社が共通コア開発でタッグ

UnitedLinux亡き後、世界のLinuxベンダー4社が手を組み、共通のLinuxコアの開発を行う。

» 2004年11月18日 08時58分 公開
[ITmedia]

 世界のLinuxベンダー4社が手を組んでLinux Core Consortium (LCC)を結成、Linux Standard Base (LSB) 2.0を基盤とした共通コアインプリメンテーション開発に当たると発表した。4社の今後のLinux製品のコアとしてこのインプリメンテーションを採用する。

 コンソシアムに参加しているのはブラジルのConectiva、仏Mandrakesoft、米Progeny、日本のターボリナックスの4社。最大手の米Red HatとNovell傘下のSUSEはこの取り組み自体には加わっていないものの、HP、Sun Microsystemsなどの各社と並んで支持を表明している。

 LSB 2.0はFree Standard Groupが打ち出した標準。これを基盤として4社共同で、共通のLinuxコアの開発と維持に当たる。共通コアは来年1〜3月期中にリリース予定で、「Conectiva Enterprise Server」「Mandrakesoft Corporate Server」「Progeny Componentized Linux」「Turbolinux Enterprise Server」の各製品に組み込まれる予定。

 コンソシアムでは今回の取り組みについて、業界横断的な標準化の促進と、LinuxのデファクトスタンダードとしてのLSBの地位強化につながると説明。ほかのLinux企業にも加入を呼びかけているほか、オープンソースデベロッパーの開発への参加も歓迎する意向。

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