PKI対応アプリケーションの開発を容易に、ビートラステッドが専用サーバ

ビートラステッド・ジャパンは、PKI対応のさまざまなビジネスアプリケーションを容易に開発、運用するためのサーバ製品「Betrusted Security Server」を提供する。

» 2004年11月29日 21時58分 公開
[ITmedia]

 ビートラステッド・ジャパンは11月29日、EDIやサプライチェーン管理、電子メールのやり取りなど、さまざまなビジネスアプリケーション/業務アプリケーションを容易にPKIに対応させるサーバ製品「Betrusted Security Server」の販売を開始した。

 PKIは、Webフォームや機密情報を含むメッセージ、あるいは企業間でやり取りされるメッセージを保護する有力な手段の1つだ。しかし、PKIに対応した業務アプリケーションの開発、運用には手間とコストを要する。結果としてそれが、PKIそのものの普及を阻害する要因となっていた。

 これに対しBetrusted Security Serverは、暗号化/復号化処理や電子署名/署名検証、電子証明書の有効期限をチェックするOCSPレスポンダ/リクエスタといったPKIに関連する処理を、PKIビジネス・ロジックというソフトウェアコンポーネントとして実装している。これらPKIビジネス・ロジックはカスタマイズや組み合わせが可能であり、アプリケーションごとに一連の処理を開発、修正する必要はない。これらのコンポーネントは、Visual BasicやVisual C++など、COMコンポーネントを利用可能な環境で開発できる。

 業務アプリケーションは、ネットワーク経由でBetrusted Security Serverにアクセスし、その上で動作するPKIビジネス・ロジックにアプリケーション処理を依頼し、その結果を受信し、利用するという流れだ。大規模環境での運用に備え、Betrusted Security Serverを分散配置することもできる。

 ビートラステッド・ジャパンでは、このようなオールインワン型のPKIプラットフォームという形でBetrusted Security Serverを提供することにより、PKI対応アプリケーションの開発、実装が容易になるとしている。対応OSはWindows 2000 Server/Windows Server 2003で、価格は720万円から。

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