メールに電子署名を自動的に追加、フィッシング詐欺対策でHDEがリリース

HDEは12月1日、メールサーバと連携し、送信メールに電子署名を自動的に付与するゲートウェイソフトウェア「HDE Signed Mail Gateway 1.0」をリリースした。

» 2004年12月02日 05時20分 公開
[ITmedia]

 ホライズン・デジタル・エンタープライズ(HDE)は12月1日、メールサーバと連携して送信されるメールに電子署名を付与するゲートウェイソフトウェア「HDE Signed Mail Gateway 1.0」をリリースした。

 この半年ほどで急増しているフィッシング詐欺を見抜く方法としては、ユーザーの意識向上とともに、送り付けられてくるメールの身元を何らかの手段で確認し、なりすましを見破ることが挙げられる。S/MIMEによる電子署名は、身元を確認する有力な手法の1つだが、いかんせん、電子証明書の管理や運用が煩雑なことからあまり利用されていない。

 HDE Signed Mail Gatewayはこの部分を自動化することで、容易に電子署名付きのメールを送信できるようにする製品だ。SMTPリレーサーバ形式を採用しているため、既存のメールサーバを生かしながら電子署名を付与できる。また、携帯電話やWebメール宛のメールについては電子書名を加えないといった具合に、柔軟な運用が可能だ。

 HDE Signed Mail Gateway 1.0はRed Hat Enterprise Linux 2.1/3 AS、ESおよびMiracle Linux V 2.1/3.0で動作する。価格は1サーバあたり210万円からで、2005年1月11日より提供が開始される予定だ。HDEではフィッシング詐欺対策という観点から、今後、DomainKeysやSenderIDといった送信者認証技術も積極的にサポートしていく方針という。

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