FTTH向けチップ提供のPassaveが日本法人を設立

FTTH向け半導体ソリューションを提供する米サンタクララのPassaveがパッサベ・ジャパンを設立した発表した

» 2004年12月02日 20時56分 公開
[ITmedia]

 FTTH(Fiber to the Home)向け半導体ソリューションを提供する米サンタクララのPassave(パッサベ)は、日本において急拡大している事業基盤をさらに強化するために、パッサベ・ジャパンを設立した発表した。同社は、日本で急成長しているギガビット・イーサネット・パッシブ・オプティカル・ネットワーク(GE-PON)チップのネットワーク機器ベンダーへの販売と技術サポートを行う。

 なお、GE-PONは、光ファイバーを用いたアクセス回線で1Gbpsの通信速度を実現する技術。光ファイバーによるインターネット接続サービスの通信速度を向上させる技術として注目されている。

 これまでPassaveは、日本の大手ネットワーク機器ベンダーなどにGE-PONチップを提供したり、通信事業者との関係を強化することで成長しており、出荷したポート数は100万個を超えるという。2004年の売上高は1500万ドル、従業員は50人。2005年はこれが4000万ドル、80人にまで拡大する予定だ。

 日本市場ではすでに第2世代のGE-PONチップが導入されているが、同社は、最近制定されたイーサネット・イン・ザ・ファースト・マイル(EFM)向けIEEE802.3ah規格に世界ではじめて準拠した。

 また、セントラルオフィス向けオプティカル・ライン・ターミナル(光ファイバー加入者通信網における電話局側の終端装置)や、カスタマー・プレミス・イクイップメント(CPE:加入者宅内装置)向けオプティカル・ネットワーク・ユニット(加入者宅側の終端装置)などへの半導体ソリューションも提供している。

 パッサベジャパンの代表取締役社長に就任したのは西村誠司(にしむらせいじ)氏は、「日本はギガビット・イーサネットによるサービスの消費者への提供という点で世界をリードしている。日本市場におけるFTTHネットワークの普及が急速に進む現在、パッサベの日本法人設立により、FTTH向けGE-PONの分野におけるわれわれの立場はさらに強化される」と話している。

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