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» 2004年12月03日 11時17分 公開

セキュリティに配慮する企業にPCブレードという新たな選択肢

米ClearCubeは、「PCブレード」と呼ばれる製品を提供している。セキュリティに配慮する企業などの利用が期待される。

[怒賀新也,ITmedia]

 米ClearCubeは、「PCブレード」と呼ばれる製品を提供している。ブレードサーバは耳に馴染みがあるが、PCブレードというのはあまり聞かないかもしれない。同社は既に、日本IBMと提携して日本での販売を開始している。PCブレードとはどんなものか。米ClearCubeのマーケティングディレクター、ケン・ノッツ氏に話を聞いた。

「手組みのPCブレードの方がHPより脅威」と微笑むノッツ氏。

 PCブレードは、通常のデスクトップおよびノートPCの機能を、1枚のブレード型のボードで実現したものだ。ブレードをシャーシに多数格納することで、枚数分と同じ人数のPCを運用することができる。PCを集中して運用できるため、管理者の負担も軽減される。基本的に、ハードウェアとしてはブレードサーバと似ているが、1枚のブレードをPCとして1人が使う点で利用形態が異なっており、幾つかの違いがある。

 たとえば、エンドユーザーの机の上には、USBポートを搭載したI/PortとC/Portと呼ばれるボックスを設置する。ディスプレイなど、必要な周辺機器をボックスに接続してPCとして利用できるようになる。電源やファンの冗長構成にも対応しており、可用性も高めているという。また、プロセッサには、IntelのPentium 4 processor、Xeonが利用されている。

 企業が、PCブレードを活用することで得るメリットとして、注目されるのがセキュリティへの対応だ。通常、企業の社員はLANを経由してさまざまな情報をサーバから自分のPCへと取り込むことが可能である場合が多い。だが、社員が会社を退職した場合に、社内の情報の流出を止めることは難しいのが現状だ。

 一方で、PCブレードを利用すると、ハードウェアはサーバと同じようにシャーシに格納されているため、物理的に持ち帰ることが不可能になる。また、個人の設定や導入したアプリケーションなども、システム管理者が把握できるため、監視がきくわけだ。

 ノッツ氏によると、実際にセキュリティ面を評価して導入する企業も多く、ClearCubeとしても、金融機関、政府系機関、ヘルスケアなど、ターゲットを情報の取り扱いに厳しい業種を中心に当てているという。米国ではMorganStanly、日本では、テレビ朝日が導入している。

PCブレードのイメージ

 PCブレードをリリースしているのは、ClearCubeのほか、米Hewlett-Packard(HP)がある。また、「ホワイトボックス」として個人が手で組むこともあるという。HPは、2003年11月に、企業向けのブレードコンピューティングシステム「Consolidated Client Infrastructure」(CCI)としてリリースしている。

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