エンジンの高速化が図られた新バージョン――Diskeeper8(1/2 ページ)

定番のデフラグツール「Diskeeper」のバージョンアップ版「Diskeeper8」が12月17日に発売される。ユーザーインタフェースが一新されたほか、エンジンも改良が加えられ、デフラグ速度が向上した。更新された部分を中心に解説していこう。

» 2004年12月14日 00時00分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 「Diskeeper」の最新シリーズ「Diskeeper8 日本語版」(以下、Diskeeper8)が、12月17日より発売される。機能的な部分は前バージョンとほぼ変更がないが、インタフェースが一新され、エンジンが改良されてデフラグ速度の高速化が図られたほか、大容量ディスクへの対応や64ビットOSをサポートしたことなどが改良点として挙げられる。

Diskeeper8によるディスク分析後の画面。グラフィカルな表示により色分けされているため、ディスクの状態を把握しやすい。右上のアイコンをクリックすることでも、デフラグが実行できる
前バージョンの「Diskeeper 7.0 日本語版」

 また、用意されているエディションも、先日紹介した「Undelete 4.0 日本語版」と同様に、サーバ向けの「Server Enterprise Edition」と「Server Standard Edition」、クライアント向けの「Professional Edition」が用意されることとなった。

 これらのエディションの違いは相栄電器のWebサイトにより確認してほしいが、サポートされる最大ボリュームサイズおよび同時操作数により、それぞれ分けられている。価格は以下の通りだ。

エディション名 価格(税込)
Professional Edition 9345円
Server Standard Edition 5万2395円
Server Enterprise Edition 9万3450円

パフォーマンス警告を搭載してよりディスクの状態を把握しやすくなる

 Diskeeper8では、ディスク内の状態を把握する画面に加えて5種類のタブが用意され、より分かりやすいインタフェースになった。「信頼性」タブを参照すると、現状のドライブがどのようになっているのか分かる。警告レベルに応じてデフラグを実行すべきか、健全な状態なのか教えてくれるわけだ。

デフラグが終了して「健全」な状態になっているドライブ
断片化が深刻になっており、デフラグを必要としている場合は「警告」となる

 また、「パフォーマンス」タブでは、ディスクの診断後に、断片かを解消するとどのくらいパフォーマンスが向上するかが一目で分かるグラフが用意された。

「パフォーマンス」タブ。読み取り時間の比較がグラフで表示され、あくまでも予想値だが、デフラグ後のパフォーマンスが一目で分かるようになっている
断片化の情報は数値でも把握できる

TVEにより、エンタープライズ環境でのデフラグに威力を発揮

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