JPCERT/CCの定点観測システム、中長期の状況把握も可能に

JPCERT/CCは1月19日より、インターネット定点観測システム「ISDAS」で、「1カ月分」と「3カ月分」のグラフの公開を開始した。

» 2005年01月19日 21時25分 公開
[ITmedia]

 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月19日、2003年11月から稼動しているインターネット定点観測システム、「ISDAS」の公開データの種類を増やし、新たに「1カ月分」と「3カ月分」のグラフを追加した。

 ISDAS(Internet Scan Data Acquisition System)は、インターネット上に設置された複数のセンサーから情報を収集し、トラフィックの状況を観測するシステム。ワームの感染活動や攻撃目的のスキャンといったセキュリティ上の脅威となるトラフィックについて注意を喚起し、予防情報を提供することを目的としている。

 これまで公開されてきたデータは「1週間分」。更新頻度については1時間ごとまでに高められてきたが、中長期的なトラフィックの変動までは把握できなかった。JPCERT/CCでは、新たに2種類のグラフを追加することにより、より長期にわたるインターネットの状況を概観できるようになるとしている。

 JPCERT/CCでは、さらに提供内容の品質を向上させるべく、検討、準備を進めているという。

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