DATSと日立超LSIシステムズ、低価格アプリケーション・パフォーマンス・モニタを発表

ディ・エイ・ティ・エスと日立超LSIシステムズは、両社共同開発を行った成果物の第一弾として、アプライアンス型アプリケーション・パフォーマンス・モニタ「OptiStage」を発表した。

» 2005年01月31日 14時29分 公開
[ITmedia]

 ディ・エイ・ティ・エス(DATS)と日立超LSIシステムズは1月31日、ITマネージメント・ソリューション分野で共同開発を行った成果物の第一弾として、エンド・ユーザ視点でアプリケーション性能を監視可能なアプライアンス型アプリケーション・パフォーマンス・モニタ「OptiStage」を発表した。同製品は同日から販売され、出荷は3月15日ごろを予定している。

OptiStage OptiStage

 OptiStageは、1Uラックマウント型のアプライアンス製品で、ハードウェア構成は、CPUがPentium4(2.8GHz)、メモリ512MB、HDD80Gバイト。インタフェースとして、100BASEのイーサネット×2、シリアルポート、USBポート×2。サーバ直前のミラーポートまたはTAP(Terminal Adapter for PIAFS)で接続して利用するため、監視対象のシステムにエージェントソフトをインストールする必要がなく、Webブラウザをインタフェースとして監視が行える。国内で開発されていることもあり、インタフェース画面が100%日本語表示であることも使い勝手の向上に一役買っている。

パケットデータの画面(クリックで拡大)

 従来のシステム管理というと、ネットワークやサーバリソースを監視するインフラ視点のシステム・パフォーマンス監視がほとんどである。しかし、ネットワークやシステムの複雑化、アプリケーションの多様化により、トラブル発生の予知や検知は困難で、多くの場合、エンドユーザーからのクレームで情報システム部門が問題点を認識する現状がある。

 また、システムの複雑化・多様化に伴い、運用・管理の負荷は増大しているが、効率化の観点からコストや人員の削減が求められているという現状もある。にもかかわらず、アプリケーション・パフォーマンス監視・管理ツールの多くは高額で、しかも専任のエンジニアを配置する必要があることが多い。

 これに対してOptiStageは、低価格と設置・操作の容易性を重視し、ネットワークの最適化や構築運用サービスで実績のあるDATSと、ネットワーク管理製品の豊富な開発・販売実績を持つ日立超LSIシステムズが共同開発したもので、エンドユーザーへのレスポンス時間、ネットワークの帯域使用量などを常時記録し、定期的にレポートを作成。障害発生時には通報を行うと同時に、障害発生時から過去にさかのぼってキャプチャしたパケットの解析を行う「ロールバックキャプチャ機能」により迅速な原因特定を可能にしている。

 価格は128万円(税別)。DATSの販売パートナー経由で販売され、初年度500台の販売を見込んでいる。また、DATSと日立超LSIシステムズは、今回発売する製品に加え、OptiStageをシリーズ展開していく計画であるとしている。

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