ICカードとOA機器、什器類の連携実現に向けSSFC設立

大日本印刷ら21社は、ICカードを用いて安全なオフィス環境を実現することを目的とした国内企業連合、「SSFC(Shared Security Formats Cooperation)」を設立し、活動を開始した。

» 2005年02月07日 17時23分 公開
[ITmedia]

 大日本印刷ら21社は2月7日、ICカードを用いて安全なオフィス環境を実現することを目的とした企業連合、「SSFC(Shared Security Formats Cooperation)」の設立に関して合意した。

 SSFCは、ICカードと入退室管理を行うゲートシステムやプリンタ、複写機といったOA機器、さらにはロッカーなどのオフィス什器類などを連動させることで、情報セキュリティ体制の強化を図ることを狙う組織だ。共通仕様に沿って製品開発およびシステム環境の整備を進め、1枚のICカードでさまざまなOA機器の利用を制御できるようにするほか、複数の機器にまたがっての行動履歴の蓄積などを可能にしていく。

 SSFCではICカードと各機器との連携を実現するために共有データフォーマットを策定するが、仕様はSSFCに参加するメーカー各社にのみ開示される。当面はICカードの中でもFeliCaのみを対象とするが、順次他のフォーマットにも対応を広げる計画だ。また、次期以降のバージョンでは、バイオメトリクス認証にも対応する予定という。

 SSFCにはNECや日立製作所といった国産ベンダーやジェーシービー、ディーシーカードといったカード会社のほかセコムなどが参加しており、7日に第一回総会を開催して活動を開始。1年以内に共通データフォーマットに沿った機器の製品化を目指す。

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