VoIPセキュリティ研究の業界団体が発足

3ComやSymantecといった大手ベンダー、セキュリティ企業が参加するVoIPセキュリティ研究の業界団体が発足した。

» 2005年02月08日 08時03分 公開
[ITmedia]

 VoIPのセキュリティ問題に焦点を当てた業界団体「VoIP Security Alliance」が2月7日発足した。大手VoIPベンダーやセキュリティ研究者が参加、VoIPのセキュリティ問題発見とリスク低減を目指す。

 創設メンバーは3Com、Alcatel、Avaya、Siemensといったベンダーや、セキュリティを専門とするSymantec、SANS Institute、およびコロンビア大学などの学術機関。

 VoIPの普及に伴い、攻撃の標的としての関心も高まり、サイバー攻撃の被害に遭う可能性も強まると発表文では指摘。VoIPの露出度が高まりアクセスが簡単になれば、攻撃側もこの技術に詳しくなり、VoIPアプリケーションレベルの攻撃が起きる公算が高いと予想している。

 VoIP Security Allianceではこうした事態に備えるため、情報提供やVoIPに関するセキュリティ研究資金提供、ツール開発などを通じ、企業などに認識を深めてもらうとともに、リスク回避の支援に当たる。

 「VoIPには利点もあるが、もし適切かつセキュアなやり方で実装されなければ、既存のセキュリティ措置が回避され、ネットワークが危険にさらされてしまう恐れもある」と、Ernst & Youngのディレクター、ブライアン・ケリー氏は警鐘を鳴らしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ