「機密情報の守り方教えます」――日本SGI、「時限くん」を発表

日本SGIは、同社が提唱する「アクティブ・セキュリティ」のコンセプトを実現する情報漏えい防止ソリューション「時限くん」を発表した。

» 2005年02月16日 00時08分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは2月15日、業務上外部に提供する機密情報に対して、情報管理者が指定した条件でデータの消去や利用制限をかけることができる情報漏えい防止ソリューション「時限くん」を発表した。

 現在、企業や団体は情報セキュリティ対策が急務となっているが、関連会社や協力会社、さまざまなパートナーに対し業務上、機密情報を提示する局面は避けられない。こうしたなか、同社は「アクティブ・セキュリティ」という情報資産管理者が自らの意思でセキュリティ・レベルをコントロールする「積極的制御」を提唱しており、今回の製品もこの考え方に基づく製品であるといえる。

一般の暗号化/復号化ソリューションと何が異なる?

 同製品は、エヌ・エス・イーアイ・エックス・アイが共同開発した情報漏洩防止・外部管理ソフトウェア。エヌ・エス・イーとの販売代理店契約に基づき、日本SGIが販売する。

 ファイル生成マネージャ機能を備える「時限くんライター」とそのクライアントである「時限くんクライアント」で構成された同製品は、時限くんライターで情報の有効時限や利用回数、利用内容、利用端末などの規制を付与した復号化キーファイルをクライアントごとに発行、時限くんクライアントにそのファイルを読み込ませることで、指定したルールでの閲覧が可能となる。なお、暗号方式はASE(128ビット)を利用している。

 これにより、さまざまなファイル形式に対し、指定した日時や閲覧回数、受け取り後やオープン後の経過時間などで自動的に消去することや、書き込み禁止、複製禁止、画面イメージ保存禁止、スクリーンショットのキャプチャ禁止といった管理機能を持たせることが可能。

 さらに、特定アプリケーションとして指定されているOffice 2000およびOffice XPのWord、ExcelおよびWindows Media Player 9では、印刷、PDF化、編集、別名保存も禁止できる。

 一般の暗号化/復号化ソリューションでは復号化後の制御を実現するためにオンライン接続されたクライアント/サーバ環境を前提とするものが多いが、同製品では専用のクライアントを用意したことでオフラインの状態でも復号化、および復号化後の消去などの制御が行える。

 対応OSはWindows 2000およびWindows XPで、価格は時限くんベースセット(時限くんライターと時限くんクライアントのセット)で15万円から。

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