エンジニアス・ジャパン、製造業向け次世代協調設計基盤の最新版を発表

エンジニアス・ジャパンは、製造業向け次世代協調設計システム「FIPER」の最新版を発表。日本語サポート、グリッドコンピューティング環境への対応などを手に本格的な国内出荷を開始する。

» 2005年03月03日 03時17分 公開
[ITmedia]

 エンジニアス・ジャパンは、製造業向け次世代協調設計システム「FIPER」(Federated Intelligent Product EnviRonment)の最新版となる「FIPER 1.6」の国内出荷を開始した。同社はNECと提携するなど販売・サポート体制を強化しており、今後本格的な展開が予想される。

 製造業では、製品の価格や品質、市場投入時間の短縮により市場競争力を高めるため、従来は企業別、組織別、工程別、テーマ別に行われてきた設計作業の「部分最適化」の取り組みを統合・連携させ、全体プロセスの自動化による「全体最適化」を追求するための協調設計環境の構築が急務となっている。

 FIPERは、J2EEに準拠した管理サーバソフトウェア「ACS」(Application Control System)を中心に、各部門、関連企業のシステムを接続した分散ネットワーク環境を構築可能にするもので、各アプリケーション(CAD、CAE、PDMツールなど)やプロセスの統合・連携基盤となる。

 最新バージョンでは、日本を含むアジア圏を視野に入れたダブルバイトコードのサポート、グリッドコンピューティング環境への対応をはじめ、可視化機能の拡張などさまざまな機能が強化されている。そのほか、それまでのクライアント/サーバモデルからWebベースのインタフェース「FIPER WebTop」に変更された。同インターフェースをカスタマイズするAPI「EZAPi」も提供される。

 また、同社が提供する最適設計のためのソフトウェア「iSIGHT」を合わせて利用することで、最適設計・ロバスト設計(品質のばらつきを最小限にする設計)をプロセス全体で活用できる。

 価格は、年間ライセンスで850万円(10クライアントライセンス)から。

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